AES/MPP両対応ペンBamboo Ink、米国で6月1日販売開始 日本での発売は未定(追記あり) - 肉うどん

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AES/MPP両対応ペンBamboo Ink、米国で6月1日販売開始 日本での発売は未定(追記あり)


以前から開発中とだけ伝えられていた、AES (アクティブ静電結合方式) とMPP (Microsoft Pen Protocol / 旧N-trig DuoSense2) に両対応するワコムのスタイラスペン Bamboo Ink (CS321AK) がようやく発表&販売開始となりました。価格は79.95 USドル(約8,900円)。アメリカでは6月1日から発売されましたが、日本での発売は未定です。

※AESはワコムの電池内蔵型のペン、MPPはMicrosoft Surfaceのペン方式です。

2サイドスイッチ、同時長押しでプロトコル切り替え

Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

Press and hold both side buttons at the same time for two seconds to switch between protocols or to fix pairing and connectivity issues between stylus and device. Repeat to return to the previous setting.

Getting started with Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

サイドスイッチは2つ。この2つを同時に2秒長押しすると青色LEDが光り、AESとMPPのプロトコルが切り替わります(出荷時はAESにセットされます)。

筆圧は最大4096段階(PC側の対応により変動)

The devices can support up to 4096 pressure levels. Check your device’s user guide to find out how many pressure levels your product supports.

How precisely does the Bamboo Ink detect pressure? -
Getting started with Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

(意訳)Bamboo Inkは最大4096段階の筆圧をサポートします。ご使用の製品がサポートする圧力レベルを確認するには、デバイスのユーザーガイドを参照してください。

単6電池(AAAA)で稼働

Getting started with Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

従来のAESペンやSurfaceペンと同様に、単6電池(AAAA)を使用するようです。

SurfaceペンやAESペンでは上部のボタンの稼働には別途ボタン電池が必要でしたが、電池については単6電池(AAAA)以外に特に言及なし。単に記載していないだけなのか、単6電池から電源供給されるのかは不明です。

ペン上部のボタンはBluetooth接続

Getting started with Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

ペン上部のボタンはBluetooth接続でペアリングが必要。このボタンはInkワークスペース機能の呼び出しなどに使えます。このあたりはSurfaceペンやDellのAESペンと同様ですね。

替え芯は3種類

Bamboo Ink: smart stylus optimized for Windows Ink | Wacom

替え芯はsoft(黒)、medium(グレー)、firm(黒)の3種類が付属。Nib kit for Bamboo Ink(替え芯セット)の発売も予定されているようですが、どうも3種類1本ずつのセット販売になる模様。これはあまりよろしくないです。芯形状を見る限りでは過去のワコムペンと互換がないと思われるので流用も難しそうです。

新Surfaceペンとの違いは?

筆圧は最大4096段階で新Surfaceペンと同等。傾きへの対応は記載がないため不明(おそらく未対応)。ON荷重はペン内部の圧力センサーに依存し、スペックの記載はないですが普通に考えればBamboo Smartなどと同等以上のはずで、新Surfaceペン(ON荷重9g)よりは軽いと思われます。精度はPC側のセンサーを増やして実現しているのでペン側での違いはなく、レイテンシに関してはペン自体の性能というよりはWindows Ink機能でのソフトウェア処理速度の改善による恩恵と思われるので、Bamboo Inkも新Surfaceペンと同等ではないかと考えています(想像です)。

ON荷重とサイドスイッチの数で勝り、傾きへの対応がない(かもしれない)というのが新Surfaceペンとの違いになるのではないでしょうか。傾きにこだわりがなければBamboo Inkを買っておけばAESの機種でも使えて2度おいしいですね。

なおBamboo Inkの価格はアメリカでは79.95 USドル(約8,900円)、ユーロ圏では79.90ユーロまたは69.99ポンド(いずれも約10,000円)に対し、新Surfaceペンは税別参考価格が11,800円で、価格面でもBamboo Inkのほうがやや優位となっています(日本でも同価格となる保証はありませんが)。

日本での発売は未定→8月4日発売

アメリカでは6月1日から販売開始していますが、その他の一部の地域では販売時期は2017年8月のようです(その他の地域に日本が含まれるかは現時点では不明)。新Surface Proから遅れて発売される新Surfaceペンの代わりに買う、というのも日本では難しそうですね。残念です。

(追記)日本国内での発売日が8月4日に決定しました。ワコムストアほかで予約開始しています。

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