Bamboo Ink国内販売開始、AES/MPP両対応の電池ペン
米国などで先行して販売されていた Bamboo Ink (CS321AK) が日本国内でも販売開始しました。発売日は8月4日です。
Bamboo Inkとは
Bamboo Ink CS321AK はワコムのアクティブ静電結合方式(AES)とマイクロソフトペンプロトコル(MPP / 旧N-trig DuoSense2)に対応する電池ペンです。
一部ユーザ間ではraytrektabで使える?と思われているようですが、raytrektabのペンは電磁誘導方式(EMR)のため使用不可です。Bamboo Inkを使える 検証済みデバイスの一覧 がワコム公式で公開されているので確認してください。
なおAESモードではワコムの feelドライバ を使用します。ドライバからサイドスイッチの挙動を変更可能。※ドライバがインストールできるのはAESの対応機種のみです。Surfaceシリーズなどでは上記ドライバをインストールしないように注意書きがされています。
ペン先の硬さは3種類
ペン先(芯)の硬さがソフト、ミディアム、ハードの3種類から選べます。1種類につき1つずつ付属。
ペン本体は家電量販店などでも取り扱われるようですが、Bamboo Ink(CS321AK)用ペン先キット (ACK42416) の取り扱いはワコムストアのみの模様。
電池持ちに不安あり
ワコムストアの商品ページでは詳細な仕様が公開されており、「ワコムAESモード利用時:約5ヶ月、MPPモード利用時:約2ヶ月(単6電池、週5日、1日2時間利用の場合)」とされています。他方、Bamboo Smart CS320AK は「1日3時間の使用で約1年間電池の交換不要」とされているので、電池の面ではAES専用ペンに(かなり)劣るようです。
VAIO CanvasやSurface Pro 3などのN-trigペン(現MPPペン)はAESと比較して明らかに電池が持たなかったので、MPPモードの電池消費が大きいのは納得感があります。とはいえ1日2時間の使用で2ヶ月しか持たないのは実使用の面ではどうか?という気はします。1日10時間なら2週間くらいしか持たないってことになりますからね……。元々ワコムはAESをミドルユース向けとしているので、Bamboo Inkもヘビーに使い倒す層向けではないということかもしれません。
傾き検知には非対応の模様
スペックには傾き検知についての記載がなく、傾き検知には対応しないようです。新Surface Pro向けには新Surfaceペンを購入したほうが楽しそうですね。
(追記)傾き検知についてはワコム公式のFAQにて回答がありました。やはり非対応のようです。
傾き検知機能は対応しておりません。
サイドスイッチやペン上のボタンを多用する方にはよさそう
使える対象範囲が広く1本持っておけば便利そうではあるものの、電池持ちのデメリットが大きすぎるように思えるので、専用ペンが選択できる場面では専用ペンを購入したほうがよさそうではあります。
既存ペンと比較してスイッチが多いのはメリットで、ペンのスイッチを多用する方はBamboo Inkを購入すると幸せになれそうです。ただし単6電池もあわせて用意しておきましょう。
※Surface Penはサイドスイッチが1つです。ただしBamboo Ink(MPPモード)のサイドスイッチの動作はWindowsの設定に依存します。
※Bamboo Smart CS320AKはサイドスイッチが2つありますが、ペン上のボタンがありません。
ワコム スタイラスペン Bamboo Ink 筆圧対応(最大4096レベル) WacomAESデバイス対応 Surface Pro 3/4対応 ペン入力デバイス 単6電池 ブラック CS321AK