幻影異聞録♯FE Encoreのマップ中の移動が遅く感じるのは、「歩きスマホ」できなくなったせい?
幻影異聞録♯FE Encoreは何だか街中の移動が遅く感じます。WiiU版ではこんな部分に不満を感じたことはなかったはず、と思い返して気づきました。歩きスマホできなくなったから移動が遅く感じるのだと。
WiiU版は2画面だった
幻影異聞録♯FEは、オリジナル版はWiiUで2画面構成でした。それがSwitchへ移植された際に1画面化されています。
WiiU版でゲームパッドで表示されていたTOPIC(ゲーム中のキャラとのLINEみたいなやつ)は、Switch版ではダイアログ表示するようになり、ダイアログ表示している間は他の操作は受け付けません(モーダルダイアログ化)。
WiiU版では、マップの移動中にTOPICを読んでいたんですよね。つまり歩きスマホです。
Switch版ではTOPICを見ているときはTOPICの操作しかできません。そのため、移動中がただ移動するだけとなり、なんだか時間が長く感じる=移動が遅く感じるのだと分かりました。
TOPICにはストーリー進行上は読む必要のない、雑談のようなものも数多く送られてきますが、移動中の暇なときに読むのが前提だったのかなという気がします。ゲーム的に意味のある内容しか送られてこないペルソナ5とは対照的で、これはペルソナ5がもともと1画面だったからではないかと考えられます。
モーダルダイアログ化は1画面に収めるために仕方のない改変ではあります。やはり元の設計から無理に変えると、どこかに歪みが出てしまうものなんでしょう。
じゃあどうすればよかったのか
幻影異聞録♯FEでは、各地点の出口に近づくことをトリガーとしてイベント発生することがままあるので、いわゆるファストトラベル機能は安易に付けられないはずです。
ミニマップ同様に、TOPIC画面を一部分に小さく出して、新着TOPICが流れるのを見ながら移動も継続できればよかったのかなと思いました。イメージとしてはゆるキャン△のチャットみたいな感じで。もちろんTOPIC画面をダイアログ表示して読み返すこともできるようにして。
サイドストーリー開始時などの重要なTOPICは送られてきたときにメッセージ内容の冒頭が見られるので、ZLボタンを押すとそんな感じで未読メッセージがめくりで見られるとかでもよかったかも。
1画面化したことによるメリット?
ここまで1画面化によるデメリットを書いてきましたが、悪いことばかりでもありません。
WiiU版では移動時に周囲を見ていなかったので気づきにくかったのですが、ゲーム進行に伴って渋谷のまちなか広告が主人公の所属事務所のもので占領されていく様子もよく見えるようになりました。
また、1画面化したおかげでミニマップが実装されたことと、マップ画面のモーダルダイアログ化により、ダンジョンでゲームパッドのマップを見ている間に敵が湧いて意図せず戦闘に入ってしまうといった事故も防ぎやすくなりました。
……どれも2画面でも実現可能な内容なので、ちょっと筋が悪いですが。画面数が減る以上、無理が出るのは仕方のないという前提で、最小限のコストでそれなりに上手いことやっているのかなという感じでした。