OCNモバイルONEの日割りプランは一見良さそうだが実際はデメリットのほうが多かった(ただしDSDSでの防波堤としては便利)


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格安SIMのひとつ、OCN モバイル ONE の日割りプラン(110MB/日、月額税込972円)を2年ほど使っていました。契約当時は日割りプランは他になかったと思います。今は他にもいくつかあるようですね。

当初は1日の上限まで使い切って低速化しても翌日には回復しているのがありがたい気がしていたのですが、使い続けてるとどうも日割りは面倒くさいだけでいいことがないと気付いたので、結局使うのをやめました。


日割りの罠とは?

OCNモバイルONEの日割りプランは2種類。いずれも余った容量の持ち越しは翌日まで。

私が使っていたのは1日115MB(アプリから確認できる通信容量上限は、公称の110MBより5MB多い)のプランです。

30日なら3,450MB(約3.37GB)または5,100MB(約4.98GB)。月3GB・月5GBとトータル変わらない……と思いきや。容量の持ち越しが翌日までなので、実際にはうまく使い切るのがとても難しい。毎日上限近くまで使えれば損が出にくい計算にはなるが、それはすなわち毎日上限を意識して使うことを意味します。まるでソシャゲのAP消化のようだ。

月割りプランなら余った容量を翌月に持ち越せるのに対し、日割りは翌日までという点も、日割りのデメリットを大きくしています。当然ながら繰り越しの期間が長い方が、繰り越しの量にも無駄が出にくいですね。

速度ブーストが手動で切れるなら日割りの意味は薄い

(多くの格安SIMがそうであるように)OCNモバイルONEも速度ブーストを自分でオフにして、低速状態にすることで割り当てられた通信量を消費しない設定ができます。

速度ブーストがユーザ側から切れないキャリアSIMだと、容量を使い切った月末頃には「あー上限が日割りならな~」と思ったものでした。でも高速低速をユーザ側で明示的に切り替えられるなら別に日割りでなくてもいいっていうか、むしろ細かく管理しなくていいぶん月割りのほうがメリットがあるというか。OCNモバイルONEの低速通信には2016年からバースト機能がついたのもあって、ふだんは低速でもあまり気にならないんですよね。

あとは2日分フルチャージしても上限230MBにしか到達しないので、それ以上の大容量ファイルをダウンロードしようとすると詰む、というのもあります。Wi-Fi使えよといえばそれまでですが、最近のソシャゲは大容量の更新データを、多くの人が外に出ているような夕方に投げつけてくるから困る。

いずれにせよ余った容量を1~2ヶ月くらい継続して繰り越しできるか、繰り越しできないぶん基本容量がもう2~3倍くらいあれば擁護の余地もあるかと。現状のプランだと基本損しかない感じでした。考えてみればそりゃそうだろという話ですが、これなら普通にIIJmioの月額プランや、楽天モバイルの通話SIM(速度ブーストオフでも1Mbps)を使った方がいいです。

月割りで締め日近くにカツカツになって不便、という人はそもそも月3GBや5GBじゃ足りないと思うので、イマイチどこに請求できるのか微妙なプランです。

通信量が制御できない場合は日割りが有利

さんざんデメリットを書きましたが、それでも日割りが便利な場面もあります。たとえば勝手に大容量通信をしてしまうことがあるアプリを入れている場合は、予期せぬ事態に対応しやすくはあります。

仮に制限状態になっても翌日には回復するという安心感があるので、無茶な使い方がしやすいのはメリットです。裏を返せば、結局のところ1日ごとの制限に毎日掛かるくらいの前提で運用しないと日割りされてるメリットは出ないですね。

ソシャゲをプレイしている場合、最近のソシャゲは起動時に大容量の通信&タイムアウト処理をし、速度制限状態では起動すらままならないものがいくつもあるので、そういうタイトルを毎日確実にプレイしたい場合は有効に働きます。ただし前述の通り、ときどき大きめのアップデートなどが降ってくるという場合は、それだけで1日分の容量を超過してしまうという問題はあります。

強制的に日々の通信量を意識させられるので、スマホ初心者が容量の使い方を覚えるのには最適、とは言えるかもしれません(OCNとしても日割りプランは月割りより安く設定しているのでエントリーの位置付けと思われます)。

DSDSでは輝く場面も

DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)でのデータ通信用として、キャリアのギガ数を少なめのプランとしつつ、毎日115MBまではOCNを使う、というような使い方もあります。

このような使い方であれば毎日上限まで活用できますし、キャリア側の容量を使い切っても毎日決まった容量だけは高速通信できることが担保されます。また、キャリアSIMでは不可能な低速モードへの自由な切り替えもできるようになります。

機種がデュアルSIMに対応している必要があるので活用できる人は限られますが、便利は便利です。2台持ちで擬似的にそのような運用をすることもできます。

結局アリなの?

個人的にはナシですし、だから解約したわけですが、Kindieが勝手に同期して月初なのに容量を全部食い尽くした!とか、Wi-Fiで動画を観ているつもりが繋がってなかった!とかいう事故は防げますので、そういうのに思い当たる人にはいいかと思います。