ワコムペン対応14型Winタブ HP ZBook x2 G4 フォトグラファーモデル販売開始
絵描き向けタブの期待の新星、HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation フォトグラファーモデルが販売開始しました。「Windows 10 Pro 対応、最もパワフルなデタッチャブルワークステーション」と銘打たれており、その名に恥じない隙のない構成となっています。
目次
HP ZBook x2 G4 フォトグラファーモデルのスペック
- OS:Windows 10 Pro 64bit
- CPU:第7世代(Kaby Lake)Intel Core i7-7600U
- メモリ:16GB(8GB×2)2133MHz DDR4
- ディスプレイ:14.0インチ 3,840×2,160 ノングレア
- ストレージ:512GB M.2 SATA3 SSD + SDカードスロット
- サイズ:364.5mm×227.0mm×14.6mm(タブレット本体)
- 重量:約1.7kg(タブレット本体) / 約2.2kg(キーボード装着時)
- ペン:ワコムEMR(筆圧4,096段階、傾き検知対応)
- キーボード:付属(分離合体タイプ、分離時使用可)
※よりハイスペックとなるデジタルアーティストモデル、プロデジタルアーティストモデルは3月下旬販売開始予定。
筐体サイズはMobileStudio Pro 13とほぼ同等
普通のノートPCや2-in-1と比較してしまうと重さやゴツさが目立ちます。ここでもっとも競合すると思われるのはWacom MobileStudio Pro 13です。
- hp ZBook x2 G4(タブレット部のみ):364.5mm×227.0mm×14.6mm
- Wacom MobileStudio Pro 13:366.6mm×228.8mm×16.4 mm
HP ZBook x2 G4のほうが画面サイズは大きい(14.0インチ)ですが、狭ベゼルのためタブレット本体の外寸はほぼ同等です。
4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応する電磁誘導ペン
ワコムの電磁誘導方式(EMR) ペン「HP ZBook x2ペン」が付属。電池レスで稼働し、4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応します。1サイドスイッチ、テールスイッチあり。
ペンの性能では筆圧段階はMobileStudio Pro 13に一歩劣るものの、4,096段階と8,192段階では実用上の影響はほぼないといっていいでしょう。回転検知には対応しませんが、MobileStudio Proでもアートペンのようなオプションを使わないと活用できない機能のため、ほとんどの人には影響のない差異であると思われます。
キックスタンド搭載&分離合体Bluetoothキーボード
HP ZBook x2 G4はタブレット本体にキックスタンドが付いていて自立します。スタンドの角度は無段階で160°まで調整可能。
さらに、キーボードと合体してノートPC形状にもなります。
このキーボードはBluetooth接続で、分離しても使用可能。ショートカットを打ち込むのに便利に使えそう。
Adobe RGB 100%の高色域&ノングレアの4Kディスプレイ
Adobe RGB 100%の高色域と4Kの高解像度ディスプレイ。さらに表面はノングレア。
グラフィックボードはNVIDIA Quadro M620 (2GB GDDR5) で、本体の4Kディスプレイのほかに、追加で2枚の4Kディスプレイに出力可能(ただし、うち1台は30Hzとなる)とのこと。
ディスプレイの左右に12個のショートカットキーを搭載
HP ZBook x2 G4は左右に6つずつ、計12個の「HPクイックキー」を搭載し、ショートカットキーを入力可能。もちろんカスタマイズも可能。
おわりに
ワコムの電磁誘導ペン、MobileStudio Proの画面横のファンクションキー、Surface ProやVAIO Z Canvasのキックスタンド、分離合体キーボード……。目の前に正解が転がっていながら各社に散らばっていたものをうまくアッセンブルしてくれたという印象です。全部盛りのぶんだけ価格は目玉が飛び出るほどお高いものの、それだけの価値のある機種と言えるでしょう。
ワークステーションのため法人向けの扱いとなっていますが、HPの法人向けストアは個人でも利用可能です。興味がおありの方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。