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【58機種】お絵描きWindowsタブレット(ペン採用機種)まとめ2019-2020

液タブのように使える、筆圧ペン対応のWindowsタブレットについてまとめました。ここでは2018年4月から2020年3月までに発売した機種を対象としています。2018年2月以前に発売した機種は今回記載していないので、旧機種と比較したい方は2018年版を参照願います。

ここではペンの方式ごとに、画面サイズ順で記載しています。画面サイズのインチ数は対角線の長さを表すため、同じインチ数であれば正方形に近いほど面積が大きくなります。各機種には発売月も併記しています(海外モデルも日本での発売月を記載しています)。

今回もたいへん項目が多くなったので、目次も活用していただくといいかと思います。このまとめが機種選びの参考になれば幸いです。

目次

はじめに

もはやタブレットPCにペンが付いているのは当たり前となり、ただペンが使えるというだけでなくペンの性能について語れるところまで来ました。AES2.0やMPP2.0の導入によって、筆圧4,096段階と傾き検知への対応も標準化されてきています。

2020年現在、デジタルペンはビジネス用途で画面に直接書き込みするのが便利として導入されているものが多く、ペンの性能はイマイチっぽい機種もありますが、ここでは分け隔てなく紹介しています。

スペック等についてはメーカーの直販サイトやプレスリリースなどを参考に、特徴的な要素を抜き出して記載していますが全ては書ききれないため、詳細は各製品のページを参照願います。


Wacom feel IT Technologies 電磁誘導方式ペン(EMR)搭載機

EMR(Erectro Magnetic Resonance technology:電磁誘導方式)による電池レスペン。Wacom feel IT Technologiesのブランドは電磁誘導方式(電池レス)とアクティブ静電結合方式(電池ペン)の両方で使われています。ドライバも共通ですが、最近のEMR採用機種にはドライバはインストールできません。

エントリーモデルの液タブ Wacom One 13 (DTC133) もこのペン形式を使用しており、同じペンを相互に流用して使うことができます。

他の形式のペンも性能を上げている中で、EMRはジッター(線の揺らぎ)の少なさなどに一歩抜けた性能があるほか、描画性能以外にも、電池レスのため電池入りのペンと比較してペンが軽い、電池残量を気にしなくてよいといったメリットがあります。

旧機種ではペンを傾けたときにカーソルがズレがちだったのに対し、近年(主に2017年以降)の機種ではペンを傾けた際のズレがほぼ改善されています。※最近の機種でも旧機種のペンは使用可能ですが、本体と世代の合わないペンを使うとペンを傾けたときのズレが大きくなります。

※Intuos Pro / Cintiqシリーズのプロペンとは互換性がありません。

【10.1型】サードウェーブ raytrektab DG-D10IWP(2018年12月)

レイトレックタブ。開発元はサードウェーブデジノス(現サードウェーブ)。基本的にはサードウェーブが運営するドスパラ専売ですが、Amazonマーケットプレイスでもサードウェーブが出品しています。

DG-D10IWPは製品発表の際、最新のワコム製デジタイザーの搭載と、低遅延&トラッキングパフォーマンスの向上をアピールしていました。ペンのスキャンレート360Hzは現在望みうる最高のスペックです。仕様に記載はないですが、傾き検知にも対応しています。

raytrektabは明確にお絵描き向けとして開発されている数少ない機種のひとつです。CLIP STUDIO PAINT Debutが付属し、これ1台だけでお絵描きが始められます。

【10.1型】サードウェーブ raytrektab DG-D10IWP2(2019年6月)

10インチ版raytrektab (DG-D10IWP) の性能アップ版。DG-D10IWP同様、Amazonマーケットプレイスで出品されているほか、ビックカメラなどでも購入可能となりました。

ドスパラ通販およびAmazonマーケットプレイスでは、キャンペーンにより三菱鉛筆コラボデザインの筆圧感知ペン 三菱鉛筆9800 デジタイザペン が付属します。

性能アップ版といってもDG-D10IWPと性能差はあまりないかわりに、価格の差もほとんどなく、三菱鉛筆9800 デジタイザペンを別途購入すると同じくらいの価格になります。今から買うならこちらを買ったほうがよいかと。

【10.1型】富士通 arrows Tab QHシリーズ WQ2/D1(2019年2月)

arrows Tab QHシリーズの2019年バージョン。富士通直販限定モデル。arrows Tab QHシリーズは堅牢性に優れた防水・防塵タブレットです(ペンは防滴)。前モデルのWQ2/C1 (2017年12月発売) に比べ、Celeron N4100・8GBメモリが選択可能になり、性能が向上しています。

サイドスイッチが2つある六角形スタイラスペン (FMV-NPN19) が付属し、タブレット本体に内蔵可能。

【10.1型】富士通 arrows Tab QHシリーズ WQ2/E1(2020年2月)

arrows Tab QHシリーズの2020年バージョン。富士通直販限定モデル。マーケットプレイスで富士通が出品しているためAmazonでも購入可能。ただし富士通直販で買ったほうがクーポンが使えて安いです。

WQ2/D1(2019年モデル)のマイナーチェンジ版で、処理性能的には差はありません。WQ2/D1と大きく違うのは、画面をダイレクトボンディング化している点です。お絵描き向きにはこちらのほうが優れていると言えます。

Wacomプロペン2(電磁誘導方式)搭載機

プロペン2はEMR(電磁誘導方式)による電池レスペン。従来のプロペンに対して4倍の筆圧レベル、4倍の正確さ、追従性の向上、視差の軽減といった強化点をアピールしており、8,192段階の筆圧検知、±60度の傾き検知に対応します。Windowsタブレットとして搭載するのはWacom MobileStudio Proのみ。Intuos Pro / Cintiq ProのテクノロジーがタブレットPCにそのまま実装されており、それらとペンを共有できるのも強みのひとつです。

サイドスイッチが3つの Pro Pen 3D (KP505) や、細身の Pro Pen slim (KP301E00DZ) といったプロペン2規格のオプションペンに加えて、プロペン2対応機種ではIntuos 4以降の旧プロペンも使えるため、ペンのバリエーションも多いです。アートペン (KP-701E-01X) を使えばペン軸の回転検知にも対応します。

※Wacom feel IT TechnologiesのEMRペンとは互換性がありません。

【15.6型】Wacom MobileStudio Pro 16 2019年モデル(2019年10月)

モバスタの2019年バージョン。今回、メモリとSSD(M.2 NVMe)は本体の裏パネルを外すことで増設・交換ができるとのこと。

本体左にはカスタマイズ可能な8つのエクスプレスキーと4つのリングキー、ホームボタン(指紋認証センサー付き)があります。その他、GPSや加速度センサーなども搭載されています。

先代機には3Dカメラを搭載して物体を撮影して3Dイメージとして取り込むことができるものもありましたが、こちらは今回はオミットされたようです。

今回もWacom Link Plus(別売)と接続することで他のPCと繋いで液タブ化することができます。

【13.3型】Wacom MobileStudio Pro 13 2019年モデル(2019年12月)

13.3型のモバスタです。15.6型と比較して、画面サイズだけでなく、CPUやメモリなどのスペックもやや低めに設定されています。

当初はi5モデルのみでの展開でしたが、2020年1月にi7モデルが追加されました。i7モデルは15.6型に近いスペックとなっています。ただしQuadroは搭載されていません。

メモリとSSDは本体の裏パネルを外すことで、交換ができるとのこと。※15.6型には空きメモリスロットがあり、追加ができましたが、13型には空きメモリスロットはなく、メモリを増やしたい場合は交換するしかないようです。

その他の機能は基本的にMobileStudio Pro 16と同一です。

Microsoft Pen Protocol 2.0 (MPP2.0) 搭載機

元はイスラエルのN-trig社のペン技術。マイクロソフトに買収され、Microsoft Pen Protocol (MPP) に改称されました。この経緯からユーザー間では未だにN-trigと呼ばれることもあります。

2017年発売の新Surfaceペンは4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応したほか、視差、最小ON荷重、ジッター(カーソルブレ)、表示遅延の改善などをアピールしていました。具体的には最小ON荷重は9g、精度は従来機の2倍以上、表示遅延は21ミリ秒と発表されています。

ここでは筆圧4,096段階と傾き検知に対応する新SurfaceペンをMPP 2.0、旧来の筆圧1,024段階ないし256段階で傾き検知に対応しないものをMPP 1.5と区別しています(各機種のスペック上でペンのバージョンまでは記載されていないので便宜上の区分けです)。傾き検知の対応が見られるものをこちらに分類しました。

傾き検知は対応するペンと機種の両方が揃って初めて有効になるものの、ペン自体は下位互換性があり、新機種・旧機種間で相互に利用可能とされています。

MPPはライセンス認証された互換ペンがいくつか出ていますが、筆圧4,096段階と傾き検知に対応するものは多くないようです。

【15.0型】Microsoft Surface Book 2(15インチモデル)(2018年4月)

Surface Bookの後継機、その15型モデル。サイズやスペック以外の仕様は13.5型モデルと共通で、海外では当初から15型のバージョンも販売されていました。日本国内では半年遅れで販売開始しました。

蛇腹状のヒンジ、Dynamic Fulcrum Hinge(動的支点ヒンジ)が見た目にも特徴的。このヒンジは開く動作の最中に支点が動的に切り替わることで、片手でもすんなり開けられるようになっているとのこと。

GeForce GTX 1060はキーボードドック(パフォーマンスベース)に搭載し、キーボード接続時のみ利用可能です。

【13.0型】Microsoft Surface Pro X(2020年1月)

Surface Pro XはSurface RT・Surface 2以来の、7年ぶりに出たARM版Surfaceです。Qualcommと共同開発したARMベースのSoC「Microsoft SQ1」を搭載し、OSはARM版のWindows 10となっています。x86アプリはエミュレーションで動作しますが、x64アプリは動作不可。

SSDが交換可能であるほか、キーボードカバーにペンを収納できる「スリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボード」により、スリムペンは収納時にワイヤレス充電されます。

ハードウェアの作りはなかなか面白いものの32bitアプリしか動かせないのがネックで、ビジネスユースにはよいとしてもお絵描き向きにはどうかという気がします。

マイクロソフト Surface Pro X キーボード/ブラック QJW-00019

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【12.3型】Microsoft Surface Pro 6(2018年10月)

Surface Pro (2017年モデル/第5世代) の後継機。2017年には末尾の数字をなくしてみたものの、当然のように分かりづらくて不評だったのか、また普通に数字が付くようになりました。

Surface Proシリーズは画面カバーを兼ねたキーボードが着脱可能なタブレットPC。キックスタンド搭載で自立します。ペンは別売り。

【12.3型】Microsoft Surface Pro 7(2019年10月)

Surface Pro 6の後継機。Mini DisplayPortの代わりに、新たにUSB type-C端子が搭載されました。その他はCPUの世代が順当にアップデートされているものの、あまり目新しい点はありません。Surface Proも7世代目、ペンにN-trig(現MPP)を採用してからは5代目となり、いよいよ成熟してきた感があります。ペンは別売り。

【12.0型】Panasonic Let’s note CF-QV8(2019年10月)

Let’s note CF-QV8はコンバーチブル型の2-in-1 PCです。「小さくて薄いボディでも、パフォーマンスは最大化」と言うだけあってスペックやインターフェースは盛り盛りで、お値段も盛り盛りです。カスタマイズレッツノート XZシリーズ(完売)から最新モデルとしてこちらに誘導されるのを見るに、Let’s note CF-XZ6の実質的な後継機に当たるようです。

単6電池使用の アクティブペン CF-VNP024U がオプションとして提供されています(Let’s note CF-XZ6と共通、パナソニックストアでは在庫なし)。

パナソニックの製品ページにはペンの詳細は書かれていませんが、 PC Watchの実機レビューによると、方式はMicrosoft Pen Protocolで傾き検知も利用可能、Surfaceペンを使うこともできたとのこと。Let’s note CF-XZ6は筆圧1,024段階とされているのに、そのペンを使って傾きまで取れるのかと疑問は残りますが、実際そのように動くのであればそうなのでしょう。

パナソニックストア(直販)のカスタマイズモデルでは天板とホイールパッドの色を4色から選べるほか、キーボードのかな刻印なしも選択可能です。

パナソニック XZ用スタイラスペン

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【10.0型】Microsoft Surface Go(2018年8月)

Surface GoはSurfaceシリーズの廉価モデルとしてお手頃価格で登場するはずが、日本ではOffice付き強制でお高くなりました。というのは最早いつものことですね。アメリカでの発表時は日本でも盛り上がったものの、日を置いて日本国内での価格が発表されると急激に盛り下がってしまいました。日本マイクロソフトのせいです。あ~あ。

現在はセール等でそれなりにお安く買えるようになっています。

なおタイプカバーは、Surface Go用とSurface Pro用はコネクタが異なり、互換性はないようです。

Surface Go タイプ カバー ブラック KCM-00019

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【8.4型】ONE-NETBOOK Technology OneMix3(2019年11月)

近年再ブームとなっているUMPCの一派、OneMixシリーズの3世代目です。raytrektab(8インチ版)が販売終了した今、OneMixシリーズは小さいタブで描きたい場合の貴重な選択肢となりました。

性能アップ版がOneMix3 S、OneMix3 Proとして販売されているほか、赤いボディに鯉を描いたKoi Limited Edition、ピンクのボディに猫の意匠をあしらった「ねこ限定版」もあります。

OneMixは3世代目からペン方式がMPPに変更されました。最大4,096段階、傾き検知対応です。ただし「OneMix3シリーズ専用デジタルスタイラスペン」(別売)は筆圧2,048段階となるため、描画性能をフルに生かすならSurfaceペンなどを使用する必要があります。

ジャストシステム直営店限定のOneMix3 Pro 35th Edition 一太郎発売記念モデルも用意されていました(現在は販売終了)。一太郎発売記念モデルはオリジナルスキンシート、筆圧2,048段階のペン、専用ケース、液晶クリーナーが付属していました。

Microsoft Pen Protocol (MPP1.0、MPP1.5) 搭載機

現在はMPPとなったN-trigペンのうち、旧来からスペックが据え置き(筆圧2,048段階以下、傾き検知非対応)のものをこちらに分類しました。Microsoft Pen Protocolがブランド化してきたおかげか、スペックシート上でMPPであると明言されているものも増えてきています。スペックで方式が不明なものはSurfaceペンが動くか、といった理由でペンの種類を特定しています。

【15.6型】HP Spectre x360 15-df0000(2018年10月)

HP Spectre x360 15の2018年10月モデルです。Spectre x360は見た目のラグジュアリー感にこだわったシリーズで、今回も側面にエメラルドカットを施し、「宝石のような輝き」「美しいデザイン」をアピールしています。

1,024段階の筆圧感知と傾き検知に対応するSpectreアクティブペン2が標準で同梱。このアクティブペン2の傾き検知はHP独自のアプリ HP Tilt Pen ドライバー によって実現されており、Surfaceシリーズのものとは互換性がないようです。

【15.6型】HP Spectre x360 15-df1000(2019年10月)

HP Spectre x360 15の2018年10月モデルの新モデル(2019年10月発売)です。何だかややこしいですが、外側の筐体を変えずに中身だけアップデートされたため、このような状態となっているようです。

HPの直販であるHP Directplusで、2018年10月モデルのページにて「HP Spectre x360 15-df1000(新モデル)」として併売されています。この新モデルはHP Directplus以外の店舗での取り扱いはないようです(2020年4月現在)。

新モデルはCPUの世代やGPUがバージョンアップされているほか、Optaneメモリを搭載し、ディスプレイもOLED (有機EL) となっています。ただし、そのせいかカタログ上のバッテリー駆動時間は2018年10月モデル(15-df0000)より短くされています。

【15.6型】HP ENVY x360 15-dr1000(インテル)(2019年10月)

HP ENVY x360 15の2019年10月モデル。ENVY(エンヴィ)シリーズは「普遍的な美しさを追求する」とされているとおり、Spectreと比べて普通のノートパソコン感のある見た目となっています。価格もSpectreより控えめです。

HP ENVY x360 15(インテル)はその名のとおり、CPUにIntel Core i5 / i7を採用したモデルです。2019年12月にはパームレストに本物の木材(ウォールナット)を配置したWood Editionも発売されました。

1,024段階の筆圧検知に対応するSpectre アクティブペン (ナチュラルシルバー) が付属します。

【15.6型】HP ENVY x360 15-dr1000 (Wood Edition)(2019年12月)

HP ENVY x360 15(インテル)のパームレストに本物の木材(ウォールナット)を配置したバージョンです。性能は基本的にベースモデルと同等で、ストレージが512GB+32GBのOptaneメモリに固定されている点だけ異なります。

本物の木材を使用しているがゆえに、木目は1台ごとに異なるとのこと。そのため「画像は実際の製品と異なる場合があります」の注意書きがあります。タッチパッド部まで木材で作られており、タッチパッド部も含めて木目が連続するように加工されているそうです。

※2020年4月現在、Wood Editionの製品詳細ページではスタンダードモデルのみ購入可能で他のモデルは近日発売とされていますが、通常のHP ENVY x360 15のページでWood Editionタブに切り替えると、より性能の高いパフォーマンスモデルパフォーマンスプラスモデルも購入可能となっていました。

【15.6型】HP ENVY x360 15-ds0000(AMD)(2019年6月)

HP ENVY x360 15のCPU(APU)にAMD Ryzenを採用したモデルです。

ペンは別売りで、HP Directplusでは注文時に Spectre アクティブペン (ナチュラルシルバー) もしくは Spectre アクティブペン2 (アッシュブラック) が追加可能です。

【15.6型】Dell Inspiron 15 5000 2-in-1 (5582)(2019年3月)

Dell Inspironの15インチ版です。Inspironはオーソドックスなデザインのノートパソコンに360°回転ヒンジを加えて、タブレットモードに変形可能としたコンバーチブルPCのシリーズです。いかにもノートパソコン然とした形状はタブレットとして見るとやや無骨な印象ですが、機能は満たしています。

筆圧1,024段階のペン PN338M や、MPP1.51とワコムAES2.0両対応のマルチプロトコルアクティブペン PN579X (筆圧4,096段階、傾き検知対応)がオプションとして提供されています(別売)。※PN579XをInspiron 15 5582で使用する場合は筆圧1,024段階、傾き検知なしとなります。

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【14.0型】ASUS ZenBook Flip 14 UX461UN(2018年6月)

ZenBook Flip 14 UX461UNは世界最薄クラスをうたうコンバーチブル型2-in-1 PCです。「全面アルミニウム合金のデザインは薄さわずか14mmで重さ1.5kg、14インチでありながら多くの13インチモデルよりもコンパクトサイズ」とアピールされています。

キーボード側を見ると、USBやHDMI端子の高さギリギリで作られています。これ以上薄くしようと思うとインターフェースを削る必要があり、使い勝手に悪影響が出るであろうことは想像に難くありません。

拡張端子がUSB type-Cのみの機種ではこれより薄いものもありますが、薄さとハブの要らない利便性のどちらを取るかで、ZenBook Flip 14 UX461UNは利便性を取ったのでしょう。

ペンは別売り。筆圧1,024段階のASUS Penが提供されています。

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【14.0型】マウスコンピューター m-Book U400S(2019年5月)

m-Book U400Sはマウスコンピューター初のコンバーチブル型PCです。側面にゴールドカラーを配した見た目はHPのSpectre x360に似ていますが、特に関連性はない模様。

筆圧256段階のペンが付属。ペンホルダー付き。

側面の電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵した、Windows PCではあまり見かけない構造を持ちます。これはタブレットモードでも使いやすい位置であり、他メーカーに見られるようなキーボード部に載せたものよりも理にかなった設計といえます。

マウスコンピューターの直販では、通常モデルは既に販売終了。価格.com 限定モデル(U400S-KK)はまだ購入可能です。

【14.0型】Dell Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)(2018年10月)

Dell Inspironの14インチ版です。Inspironは、オーソドックスなデザインのノートパソコンに360°回転ヒンジを加えてタブレットモードに変形可能とした、コンバーチブルPCのシリーズです。

筆圧1,024段階のペン PN338M や、MPP1.51とワコムAES2.0両対応のマルチプロトコルアクティブペン PN579X (筆圧4,096段階、傾き検知対応)がオプションとして提供されています(別売)。※PN579XをInspiron 14 5482で使用する場合は筆圧1,024段階、傾き検知なしとなります。

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【14.0型】Dell Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491)(2019年9月)

Inspiron 14 5491はInspiron 14 5482の後継機です。筐体デザインはそのままに、中身がアップデートされています。

筆圧1,024段階のペン PN350M がオプションとして提供されています(別売)。

【14.0型】富士通 FMV LIFEBOOK LHシリーズ LH55/C2(2018年7月)

LH55/C2は、小学生向けのはじめての「じぶん」パソコンと銘打たれた2-in-1ノートPCです。富士通直販では既に完売となっていますが、店頭モデルは残っているようです。

発表当時、低スぺすぎる、なのに高すぎるとめちゃくちゃ叩かれていました。個人的にはスペックや同梱のソフト、サポート等を考慮すれば価格自体は妥当だと思います。それが不要だと思うなら別の機種を選ぶべきというだけのことでは。ただし解像度やメモリは増やしたほうがよさそうな気もします。

単6電池を使用するアクティブペン (FMV-NPN10) が付属します。ペンの方式や筆圧段階は富士通公式のスペック等に記載がありませんが、リリース時のPC Watchの記事によると「Microsoft Pen Protocol、1,024段階筆圧検知」とのこと。

余談ですが、アクティブペン (FMV-NPN10) の単体販売 も終了しています。小学生向けとするならば、紛失しやすい備品は在庫を豊富にしておいてほしいところです。ペンの方式も公式では非公開で、互換品を探すことも難しいというのはよくないと思います。

【13.3型】HP Spectre x360 13-aw0000(2019年12月)

Spectre x360の13インチ版です。15インチ版と同様に、側面にはエメラルドカットを施し、ラグジュアリー感が高められています。13インチ版にはWWANモデルもあります。

筆圧1,024段階のSpectre アクティブペン (アッシュブラック) が同梱。

【13.3型】HP Spectre Folio 13-ak0000(2018年10月)

HP Spectre Folio 13は、外装とパームレスト部に本革(フルグレインレザー)を使用したプレミアムPCです。製品ページでは「所有する歓びを実感できる、HPの最高傑作(マスターピース)」とまで書かれています。いくらなんでも言い過ぎではという感もなくはないですが、唯一無二のデザインであることは確かです。コニャックブラウンとボルドーバーガンディの2色展開。

「folio」は「二つ折り」を意味し、その名のとおり天板(画面の裏側)の革が2つに折れて、キーボードを覆い隠すようにタブレットモードへ変形します(2016年発売のVAIO Z フリップモデルのような構造です)。

外装はいいとしても、メモリ16GBのモデルがないなど、最高傑作と言うにはスペックが物足りないのが惜しまれます。1,024段階の筆圧感知と傾き検知に対応するSpectreアクティブペン2が同梱。

【13.3型】Dell Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)(2018年10月)

Dell Inspironの13インチ版。7000番台はInspironの最上位のシリーズです。

Inspiron 15 5582などと比べると、デザイン的な差異は画面のスリムベゼル(狭額縁)化と、側面のウェッジシェイプ(楔形)にエッジを立ててあるくらいですが、それだけでずいぶんシュッとした印象となっています。ペンはオプション(一部のモデルでは付属)。

【13.3型】Dell Inspiron 13 7000 2-in-1 ブラックエディション (7391)(2019年9月)

Dell Inspiron 13の2019年秋冬モデル。筆圧1,024段階のDellアクティブペン PN350Mが付属し、ヒンジ部分にペンを格納できます。格納したペンはマグネットで固定され、タブレットモードやテントモードなどのペン露出時も勝手に落ちたりはしません。

PN350Mは単6電池使用の乾電池式で、格納時に充電されるような仕組みはないものの、PN350Mのバッテリー持続時間は18ヶ月(単6電池で1日3時間、週5日使用した場合)であり、ペンの電池切れを気にするケースはそうないと思われます。

【13.3型】Lenovo YOGA C630(2019年4月)

SoCにQualcomm Snapdragon 850を採用した、ARM版Windowsマシン。SIMフリーのLTE対応で、常時接続が売りです。

Lenovo Active Penが付属。筆圧段階やペン方式については公式に記載がなく、海外レビューによればペン方式はN-trigで、PCWatchのレビューによれば筆圧検知は2,048段階とのこと。

Surface Pro X同様、ARM版のWindows 10ではx86アプリはエミュレーションで動作しますが、x64アプリは動作不可。とはいえSurface Pro Xと比較すると搭載メモリが少ないので、YOGA C630では32bitアプリしか動かせないことは問題になりにくいかもしれません。どのみちお絵描き向きにはどうかという結論に至ってしまうのですが。

【12.2型】Gateway GW312-31-H24Q(2018年3月)

GW312-31-H24Qは、U字キックスタンドとカバー型キーボードによる、SurfaceライクなスタイルのタブレットPCです。スペックはSurfaceより控えめ。

牛のマークでおなじみのGatewayは、2007年にAcerに買収されたのちに吸収合併され、現在ではAcerのサブブランドとなっています。なので実質Acerです。

Gateway GW312-31は外見、メモリ、ストレージ、バッテリーのいずれも Acer Switch 3 SW312-31-A14Q (2017年発売)と変わらず、CPUがCeleron N3350からPentium N4200に、天板のロゴがAcerからGatewayに変わった程度の違いしかありません。実売価格はGateway GW312-31-H24Qのほうが安いようなので、そういう意味ではGatewayを選ぶメリットはあります。

ペン方式は公開されていませんが、中身がAcer Switch 3であればペンはMPPと思われます。Acer Active Stylus ASA630の対象機種を確認すると、Gateway (GW312-31) も挙げられていました。

【12.0型】Panasonic Let’s note CF-XZ6 2019年夏モデル(2019年6月)

Let’s note XZ6は、2017年春に初代が発表された、Let’s note初のデタッチャブル2-in-1 PCのシリーズです。タブレット部は最軽量モデルで約550gと、非常に軽くなっています。

Let’s note XZ6は定期的に最新モデルとして発売されてはいるものの、OSが更新されているくらいで変わり映えしません。2017年の時点で十分完成度が高かったとはいえ、CPUの世代くらい更新してもよいのではと考えてしまいます。

CF-XZ6は「アクティブ静電結合方式のペン」との記載から以前はワコムのAESだと考えていたのですが、Panasonic Let’s note CF-QV8とペンが共通で、 CF-QV8はMPPらしいのでCF-XZ6もMPPのようです。

カスタマイズレッツノート XZシリーズ はすでに完売、現在買えるのは店頭モデルのみです。完売後は360°回転ヒンジの Let’s note CF-QV8 が最新モデルとして案内されており、今後はデタッチャブル型の提供がなくなりそうな気配がしています。

【11.6型】Acer TravelMate Spin B1(2019年1月)

TravelMate Spin B1は、防水・耐衝撃など「MIL-STD 810G規格準拠のテストをクリアした耐久性」をアピールするタフネスマシンです。

アクティブスタイラスペン ASA620が付属します。プレスリリースによれば、「Windows Ink対応で、タイムラグを感じさせない応答速度133Hz、1024レベルの筆圧感知は、愛用のペンで描いているような滑らかで直感的な線描画が可能」とのこと。

ペンの方式は非公開ですが、同メーカーのSwitch 3やSpin 5と同じペンを使用するためMPPと思われます。

Wacom アクティブ静電結合方式 (AES2.0) 搭載機

ワコムの電池ペン。アクティブES、AESなどとも呼ばれます。基本的には単6電池(AAAA)を使いますが、レノボなど一部の機種では充電式の専用ペンを持つモデルもあります。

静電結合方式ではペン入力専用のコントローラやセンサー板が不要で、タッチコントローラをペンと共有することで実現しているとのこと。本当に低コストで実装できるらしく、ディスプレイの受け側は標準実装でペン別売りという機種もあり。

AES 2.0は筆圧検知レベル4,096段階や傾き検知、240Hzのレポートレートに対応したバージョンです。AES 2.0の機能はタブレット本体とペンの両方が対応していて初めて有効となります。

※付属ペンとの組み合わせでは傾き検知に対応しないが、傾き検知に対応するペンを使用した場合は有効になるといったパターンもあるようです。AESは下位互換性があるため、ペンと本体のどちらかがAES1.0のみサポートする場合、AES1.0での動作となります。

ここではスペックとしてWacom AES2.0と記載されているもののほか、傾き検知への対応が見られると情報のあったものもこちらに分類しました。

【15.6型】Lenovo ideapad C340 (15)(2019年4月、2019年9月)

ideapadはLenovoの廉価モデルのシリーズです。ideapad C340は14インチ版と15インチ版があり、こちらは15インチ版です。2019年4月に第8世代のCPUを載せたバージョンが発売され、2019年9月に第10世代のCPUを載せたバージョンが発売されました。ここでは2019年9月発売時のスペックを記載しています。

単6電池を使用するアクティブペンが付属。ペンはタブレット本体に収納できないかわりに、USB端子に挿入して使うペンホルダーが付属します。

付属ペンは傾き検知に対応しませんが、タブレット本体はAES2.0に対応しており、適合するペンを別途用意すれば傾き検知を利用することもできるようです。

【15.6型】Lenovo Yoga C740 (15)(2020年3月)

Yoga C740は Yoga Cシリーズ の下位モデルです。といってもYogaシリーズ自体がレノボのコンシューマー向けPCでは上位の位置づけのようですので、性能が低いわけではありません。

Yoga C740は15.6インチ版と14.0インチ版があり、こちらは15.6インチ版です。Yoga C740はC940の下位に当たるモデルですが、日本ではYoga C940の15.6インチ版が販売されていないため、立ち位置がわかりづらい状態となっています。

アクティブペンが付属。このアクティブペンはタブレット本体には格納できません。14.0インチ版のYoga C740は傾き検知に対応したペンが使えると言われており、15.6インチ版も同様と思われます。

【15.6型】Dell XPS 15 2-in-1 (9575)(2018年7月)

DellのXPSシリーズはノートパソコン界に狭額縁の流れを吹き込んだ筆頭です。画面の周囲に枠がほとんどないことでコンパクトな筐体サイズに仕上がっています。

付属のDell プレミアムアクティブペン PN579Xの筆圧4,096段階と傾き検知(Wacom AES 2.0での動作)、磁気アタッチメント機能に対応します。

なお360°回転ヒンジではない普通のノートパソコン(クラムシェル)のXPS 15 7590もあり、そちらはペンには非対応のようです。

【14.0型】LG gram 14 2-in-1 14T990-GA75J(2019年8月)

LG gram 14 2-in-1はLGエレクトロニクス初の2-in-1 PCです。筆圧4,096段階と傾き検知に対応する「LG スタイラスペン (Wacom AES 2.0)」が付属します。

メモリとSSDには空きスロットがあるが、自分で開けて増設することはできず、LGに本体を送ってアップグレードしてもらう方式とのこと。

【14.0型】Lenovo IdeaPad C340 (14)(2019年4月、2019年9月)

ideapadはLenovoの廉価モデルのシリーズです。ideapad C340は14インチ版と15インチ版があり、こちらは14インチ版です。

15インチ版と同様に、2019年4月に第8世代のCPUを載せたバージョンが発売され、2019年9月に第10世代のCPUを載せたバージョンが発売されました。ここでは2019年9月発売時のスペックを記載しています。

画面サイズ以外の仕様は、CPUがComet Lake(14nmプロセス)となっている点以外は基本的に15インチ版と共通です。単6電池を使用するアクティブペンが付属。

【14.0型】Lenovo IdeaPad C340 (14, AMD)(2019年5月)

AMD Ryzen 搭載型のIdeaPad C340 (14) です。Intel版と筐体は共通ですがスペックは控えめ。単6電池を使用するアクティブペンが付属します。

【14.0型】Lenovo ThinkPad X1 Yoga (2019)(2019年6月)

ThinkPad X1 Yogaの2019年モデル(第4世代)。2018年モデル(第3世代)から設計を一新、フルモデルチェンジされています。付属ペンはThinkPad Pen Pro-6 (4X80U90632)で、タブレット本体に内蔵可能。充電式。

ThinkPad Pen Pro-6は筆圧4,096段階、傾き検知には非対応です。ただしタブレット本体は傾き検知に対応しており、Lenovo Pen Pro (4X80R02889) などの傾き検知対応のペンを別途用意すれば活用できるとのこと。

【14.0型】Lenovo Yoga C940 (14)(2019年11月)

YOGA C940はYOGA C930の後継機で、ナローベゼル(狭額縁)化することで筐体サイズを抑えながら画面サイズはやや大きくなりました。先代機のYOGA C930同様、ヒンジ部にスピーカーを仕込んだサウンドバーヒンジが特徴。

海外ではYOGA C940は15.6インチ版と14インチ版があるため機種名に (14) と入っています。15.6インチ版は日本では販売されておらず、14インチ版も他機種との兼ね合いなのか何なのか、日本では先代機と比べてスペックは控えめにされています。海外では4Kモデルなどもある模様。

本体内蔵型・充電式のデジタイザペンが付属します。商品説明にはペンの方式等の詳細がまったく書かれていませんが、Lenovoコミュニティ(英語)の情報によれば、Lenovo Active Pen、Lenovo Active Pen 2が動作するAESであるほか、対応するペンを使えば傾き検知も動作するとのことです。

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【14.0型】Lenovo Yoga C740 (14)(2020年3月)

Yoga C740は15.6インチ版と14.0インチ版があり、こちらは14インチ版です。Yoga C740はC940の下位に当たるとされるモデルですが、日本では Yoga C940 (14) のスペックが抑えられているせいでC740のほうがスペックが高くなっており、15.6インチ版と同様に立ち位置がよく分からない状態となっています。

アクティブペンが付属。このアクティブペンはタブレット本体に格納できません。別売りのLenovo Active Pen 2も対応機器としてオプションに挙げられています。アメリカの掲示板サイトredditでは、AES 2.0のペンを使えば高いレポートレートと傾き検知が使えると言われていました。

【13.9型】Lenovo Yoga C930(2018年10月)

Lenovo YOGA C930はヒンジ部にスピーカーを仕込んだサウンドバーヒンジが特徴的なヨガタイプの2-in-1です。画面の360°回転を実現させるために大型化したヒンジ部のスペースを有効活用しています。※Yoga Book C930とは別の機種です。

ペンは充電式で、タブレット本体に収納可能。筆圧4,096段階。

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【13.4型】DELL XPS 13 2-in-1 (7390)(2019年8月)

XPSの13.4インチ版です。15.6インチ版と同様に狭額縁で、13.4型ながらコンパクトな筐体サイズに仕上がっています。

Dell プレミアムアクティブペン PN579Xの筆圧4,096段階と傾き検知(Wacom AES 2.0での動作)、磁気アタッチメント機能に対応します。ペンは別売りです。

なお360°回転ヒンジではない普通のノートパソコン(クラムシェル)のXPS 13 7390もあり、そちらはペンには非対応のようです。

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【13.3型】Dynabook dynabook Dシリーズ 2019秋モデル DZ83/N(2019年11月)

dynabook DZ83は東芝を離れてシャープ傘下となったDynabook株式会社(旧東芝クライアントソリューション)のデタッチャブル2-in-1 PCです。dynabook DZ83/J 2018夏モデル(2018年9月発売)、dynabook DZ83/M 2019春モデル(2019年2月発売)の後継機です。

DZ83/NはWebオリジナルモデルで、Dynabook直販限定。dynabook Dシリーズの店頭モデルは今回は出ませんでした。

先代までと同様に、キーボードは「インターフェイス重視」と「薄型・軽量重視」の2種類が用意されています。「インターフェイス重視」のキーボードドックを装着したノートPCスタイルと、キックスタンドで自立してカバーキーボードを装着するSurfaceスタイルの2WAYで使えます。

「インターフェイス重視」のモデルには「薄型・軽量重視」のキーボードも付属し、使い分けることができるようになっています。

ペンはワコムのアクティブ静電結合方式(専用アクティブ静電ペン付属)。ペンは単6電池使用、筆圧4,096段階、傾き検知対応です。

【13.3型】Lenovo ThinkPad X390 Yoga(2019年5月)

ThinkPad X390 Yogaは、ThinkPad X380 Yogaの後継機種です。ThinkPad Xシリーズ はThinkPadの中ではハイスペックモデルの位置づけです。

付属ペンは筆圧4,096段階の ThinkPad Pen Pro-7 (4X80U90631) で、タブレット本体に内蔵可能。充電式。

【13.3型】Lenovo ThinkPad L13 Yoga(2019年10月)

ThinkPad L13 Yogaは、ThinkPad Lシリーズ のコンバーチブルタイプです。 LシリーズはThinkPadの中では下位の位置づけですが、世代を重ねるにつれてThinkPad系の機種の仕様が共通化してきていたり、直販モデルのカスタマイズでそれなりにスペックが盛れたりするので、各シリーズの違いが分かりづらくなってきています。

上位モデルと比べると、USB type-C端子がThunderbolt3に対応しないなど、インターフェースがやや貧弱であるといった点で差別化しているようです。といっても他メーカーの同価格帯の製品と比べればインターフェースは豊富なほうではあります。

付属ペンは筆圧4,096段階の ThinkPad Pen Pro-8 (4X80W59949) で、タブレット本体に内蔵可能。充電式。

【10.8型】Lenovo Yoga Book C930(2018年10月)

Yoga Book C930は、10.8インチQHD IPS液晶ディスプレイに加えて、モノクロ表示のE-Inkディスプレイも持つデュアルディスプレイ2-in-1 PCです。Yoga Bookの名を冠する2代目ですが、先代機 Yoga Book with Windows (2016年モデル) とは構造がまったく異なります。

E-Inkディスプレイにはキーボードを表示できるほかに、手書き入力やブックリーダーなどにも使えます。

上位モデルにはAESペン Lenovo Precision Pen (ZG38C02519) が付属。当該ペンは筆圧4,096段階、傾き検知に対応し、IPS液晶とE-Inkのどちらの画面でも使用可能。下位のCore m3-7Y30搭載モデルにはLenovo Precision Penが同梱されず、Lenovo Precision Penの単体販売は終了している点は注意が必要です。

Wacom アクティブ静電結合方式 (AES1.0) 搭載機

ワコムの電池ペン。ワコムはAESの発表当初、ヘビーユース向けのEMRに対し、AESはミドルユース向けとしていました。

各機種の専用ペン以外にも Bamboo Smart CS320AK や Bamboo Ink CS321AK(MPPと両対応)といった互換ペンがあり、ペンが同梱されないモデルではこれらを使ってみるのもいいでしょう。

スペックや実機の動作確認で傾き検知への対応が見られなかったものをこちらに分類していますが、実際には対応している可能性もあります。

【13.3型】Dynabook dynabook Dシリーズ 2019春モデル D7/M(2019年1月)

dynabook D7はキックスタンドで自立し、カバーキーボードを装着できるSurfaceスタイルのデタッチャブル 2-in-1 PCです。

2019年2月には、Webオリジナルモデル(直販モデル)のdynabook DZ82/Mも発売されました。DZ82/Mのキーボードは「インターフェイス重視」と「薄型・軽量重視」の2種類が用意されています。「インターフェイス重視」のキーボードドックを装着したノートPCスタイルと、キックスタンドで自立してカバーキーボードを装着するSurfaceスタイルの2WAYで使えます。

「インターフェイス重視」のモデルには「薄型・軽量重視」のキーボードも付属し、使い分けられるようになっています。ただし軽量重視といっても重さはあまり変わりません。

付属のペンはアクティブ静電方式で筆圧4,096段階。公式サイトにはダイレクトボンディング、ペンの芯径1.0mmなど、ペンについても詳しく記載されています。

【13.3型】富士通 FMV LIFEBOOK UHシリーズ WU3/D2 2in1モデル(2019年7月)

FMV LIFEBOOK WU3/D2 2in1モデルは、13.3インチのコンバーチブル型ながら約868gとめちゃくちゃ軽いのが特徴の2-in-1 PCです。薄さ・軽さのわりにインターフェースも充実しています。捻れに強い造形によって強度も確保されているとのこと。

店頭モデルはUH95/D2 (FMVU95D2B)、直販モデルがWU3/D2の型番で売られています。店頭モデルはピクトブラック1色、直販モデルは外装をピクトブラックとガーネットレッドの2色から選択可能です。

ペンは内蔵・充電式の筆圧4,096段階のアクティブペンで、ペンのバッテリーは本体収納中に充電されます(15秒の充電で約90分使用可能)。

【13.3型】富士通 FMV LIFEBOOK MHシリーズ MH75/D2(2019年7月)

MH75/D2はモダンスタンバイ(旧InstantGo)対応の2-in-1 PCで、使いたい時に瞬時に立ち上がる超高速起動、スマホのようにネットからのメッセージ受信や音声認識(Cortana)、音楽再生をスタンバイ中でも利用できる、といった点を売りにしています。カラーはブライトメタリックブルー1色。

単6電池使用の専用タッチペンが付属します(ペンは本体に収納不可)。

※MHシリーズの下位モデル「MH35/D2」はコンバーチブル型ではないノートパソコン(クラムシェル)で、ペンにも対応しません。

【13.3型】HP Elite Dragonfly/CT(2019年11月)

HP Elite Dragonflyは、世界最軽量をうたうコンバーチブル型の2-in-1 PCです。キーボードを分離できないコンバーチブル型ながら、最軽量時の構成で999gと、1kgを切るのが売り。法人(ビジネス)向けの機種ですが、HPの法人向け機種は個人でも買えます。

世界最軽量の基準は、「第8世代インテル Core i Uシリーズプロセッサー、Windows Pro OS、vProを搭載可能なビジネス向けコンバーチブルPCと脱着不可の59立方インチ以下のコンバーチブル型 デザインの製品に基づく。(2019年8月、HP調べ)」とのこと。単純な質量で言えば富士通 LIFEBOOK WU3/D2などのほうが軽いのですが、「vProを搭載可能なビジネス向けコンバーチブルPC」という点で差別化しているようです。

ペンは別売り。直販モデルでは構成カスタマイズ時に「HP リチャージブル アクティブペン G3」を追加できます。HP リチャージブル アクティブペン G3は筆圧4,096段階、USB-C経由で充電するワコムAESペンです。

【13.0型】HP Elite x2 G4(2019年11月)

※画像は先代機のHP Elite x2 1013 G3です。

HP Elite x2 G4は、U字型のキックスタンドを備えるHP Elite x2 1013 G3の後継機で、キーボードを装着した状態でもキックスタンドがなければ自立しないSurfaceタイプの構造です。

法人(ビジネス)向けの機種ですが、HPの法人向け機種は個人でも買えます。HPの直販以外では、NTT-X Storeでも売られています。

筆圧4,096段階、USB-C経由で充電するワコムAESペン「HP リチャージブル アクティブペン G3」(6SG43AA) がオプションとして提供されています。このペンはPC本体にマグネットでくっつくほか、PC本体とペンが一定以上離れると置き忘れ通知が表示されるユニークな機能もあります。

【12.5型】Dynabook dynabook Vシリーズ 2019秋モデル VZ82/N(2019年11月)

dynabook VZシリーズ はコンバーチブル型の2-in-1 PCです。店頭モデルがV8、V7、V6の3種類、Web直販モデルがVZ62・VZ72・VZ82の3種類あり、いずれも筐体は共通で、性能によって型番が変えられています。V8・VZ82が最上位です。なお店頭モデルは2019秋モデルが出ておらず、2019年春モデルを継続して販売されているようです。

Web直販モデルの2019年春モデル(VZ82/M)と2019年秋モデル(VZ82/N)を比較してみたところ、この2つの仕様にはほぼ差がなく、VZ82/NはUSB Type-Cアダプター使用時のLANがWake-up on LAN対応になった点と、Cドライブ容量がなぜか4GBほど増えていただけが変更点でした。2019年春モデルを選んでも特に問題はないかと思います。

ペンはV82、V72のみ付属で、VZ62は別売り。V62は別売の「アクティブ静電ペン(PADPN004)」をご購入くださいとのこと。

【12.5型】VAIO VAIO A12(2019年7月)

VAIO A12はデタッチャブル型の2-in-1 PCです。法人向けの型番はVAIO Pro PA。新方式のスタビライザーフラップにより、キーボードを軽量化しつつ自立することで、膝の上に置いて使いづらいなどの従来のデタッチャブル型の弱点を解消したとされています。

オプションでワイヤレスキーボードを選択することもできますが、タブレット本体は自立しないため、ワイヤレスでの使用時はスタンドを別途用意する必要があります(タブレットスタンドは付属しません)。総じてノートパソコン形態での使用感に重きを置きすぎていて、分離できる意味とは? と考えさせられてしまいます。

キーボードユニットは単体購入(追加)することもでき、その商品ページに「拠点ごとにキーボードユニットを用意しておけば、移動時に持ち歩く荷物を減らすことができます」とあるように、輸送時はキーボードがデッドウェイトになるから取り外す、という点のみがデタッチャブル型の用途だと考えられている(キーボードがない状態で使うことは考えていない)のかもしれません。

デジタイザーペンについては「信頼と実績のあるワコム社製デバイスを採用」「筆圧4096階調と優れた追従性による自然な書き心地を実現」とアピールされています。

【10.1型】Lenovo Ideapad D330(2018年7月、2019年7月)

Lenovo Ideapad D330は主に小中学生を対象とした2-in-1 PCです。もともとは2018年に法人向けのモデルとして発売したものを、文部科学省のGIGAスクール構想に乗るために小中学生向けとして2019年に再発売したようです。

レノボ公式の製品ページではペンについてまったく触れられていませんが、Ideapad D330 81H300B1JPの製品仕様書を見るとアクティブペンが付属すると記載されています(一部モデルでは付属しないものもあるようです)。

Lenovo ideapad D330-10IGM ユーザーガイド によれば、Ideapad D330は Lenovo Active PenLenovo Active Pen 2 が使用可能とされています。Lenovo Active Pen は筆圧2,048段階、Lenovo Active Pen 2は筆圧4,096段階のAESペンです。

【10.1型】NEC LAVIE First Mobile FM150/PAL(2020年1月)

LAVIE First Mobile FM150/PALは主に小中学生を対象とした2-in-1 PCで、もともと小中学校の教室向けパソコンとして提供していたモデルを家庭向けに発売したモデルとのこと。子供向けの知育教材アプリなどがプリインストールされています。

タブレット本体に収納できるデジタイザーペン(静電結合方式)が付属します。本体収納と同時に充電し、約15秒の充電で約90分使用可能。

【10.1型】Dynabook dynabook K1/P(2020年3月)

dynabook K1は小学校でのプログラミング教育向けに作られたデタッチャブル型の2-in-1 PCで、法人向けのdynabook K50(2019年10月発表)をベースにした家庭向けのモデルのようです。文部科学省が学習者コンピュータについて例示した標準仕様の基準を満たしていることもアピールされています。

店頭向けモデルにはワイヤレスマウスも同梱されます。Webオリジナルモデル(直販限定)のKZ11/Pはメモリが8GBとなっている代わりにマウスが付属しません。

オプションのアクティブ静電ペン(PADPN004)は、期間内に購入・応募することでプレゼントされます。購入期限は2020年5月31日(日)、応募期限は2020年6月8日(月)です。

その他のペン搭載機

上記以外の形式のペンを搭載した機種です。

【7.0型】ONE-NETBOOK Technology OneMix2S(2019年5月)

近年再ブームとなっているUMPCの一派、OneMixシリーズの2世代目です。日本国内では株式会社テックワンが正規代理店としてAmazonマーケットプレイスにOne-Netbook日本公式ストアを持っているほか、ビックカメラなどでも売られています。桃色のさくらピンク、赤色のボディに鯉を描いた Koi Limited Edition もあります。

ペンは電池式のVOYOペンで、単6電池を使用します。VOYOは中国・深圳のコンピュータメーカーで、VOYOペンは同社のタブレットに採用されているペン技術です。このペンはジッター(線の揺らぎ)が強く出るため、ペンに関してはおまけ程度に考えておいたほうがよいかと思います。

なおONE-NETBOOK TechnologyはVOYOの子会社で、OneMixを作るために独立した子会社を設立したとのこと。

USI(Universal Stylus Initiative)ペンについて

USI(Universal Stylus Initiative) はアクティブスタイラスの標準化のためのコンソーシアムで、WacomやIntel、Lenovo、SHARP、Samsung、Synaptics、Googleなどがメンバーとなっています。

USIペンはペンとタブレット間の通信プロトコルや2,048諧調の筆圧検知などのベースの仕様だけ共通化し、各メーカーが独自の仕様を盛り込むこともできるとされています。

USI発足は2015年で、これまではデモ機などが展示される程度でした。2020年になってHP Chromebook x360 12b、ASUS Chromebook Flip C436FAなど、Chromebookでは採用例が出てきました。WindowsタブレットではまだUSIペンを採用した製品はないようですが、近いうちに見られるかもしれません。

機種選びのヒント

タブレットPCは大まかに分けて、コンバーチブル型とデタッチャブル型、ピュアタブレットの3タイプが存在します。すべてに優れた機種というものは存在しないので、欲しい機能を優先したうえで、利点・欠点を見極めてセレクトしましょう。

コンバーチブル(キーボード分離不可)について

コンバーチブルは、ノートPCの液晶部が回転ないしスライドしてタブレットに変形可能なPCです。キーボードを切り離すことはできません。

360°回転可能なヒンジを使ったものは、最初に採用された機種名からYogaタイプと呼ばれることもあります。最近はコンバーチブルといえば、ほぼYogaタイプといってもいいレベルにまで普及しました。

キーボードが不要な場合にはデッドウェイトとなりますが、画面と熱源が分離されるので手に触れる部分が熱くならず快適というメリットもあります。外に持ち出すことがなくて重さを気にしなくていいなら、コンバーチブル型のほうがメリットは多いはずです。

デタッチャブル(キーボード分離可)、ピュアタブレットについて

ピュアタブレットはキーボードを持たない、液晶部のみのPC。デタッチャブルはピュアタブレットがキーボードドックと合体するタイプで、セパレート型と呼ばれることもあります。キーボード側にUSB等のインターフェースを持たないカバータイプのものがセパレートと呼ばれることが多い印象です。

ピュアタブレットでは他に入れるところがないので、必然的に画面の直下にPCが入ることになります。そのためピュアタブレット型の弱点は熱で、排熱がうまくいかずサーマルスロットリング(発熱を抑えるためにCPU温度が上がると処理速度を落とす仕組み)によりスペックが最大限に発揮されないものや、手の触れる部分が熱くなって不快なものもあります。一般に処理速度が速く消費電力が大きいほど発熱も大きくなります。

PC部分のみの薄さ・軽さではコンバーチブル型に勝るため、頻繁に持ち運びたいなら、デタッチャブルやピュアタブを選んだほうが気軽に持ち出せるはず……だったのですが、最近はコンバーチブル型にも非常に軽い機種が登場しており、デタッチャブルのメリットが揺らぎつつあります。

タッチオフ・タッチ無効化について

Windowsのデジタルペンはいずれもペンで描くときにタッチを無効化するパームリジェクション機能は備えていますが、ペンが認識されている間だけしかタッチが無効にできないためペンを認識するホバー距離が狭い機種は効果が薄く、タッチの全無効化がしたくなります。

タッチを無効化するためのハードウェアスイッチがついているものは少ないですが、TouchSwitchやuntouchなどのソフトで無効化できるので心配ありません。ソフト開発者の方々に感謝しつつ、好きに機種を選びましょう。

ソフトでのタッチ無効化の方法については、【設定メモ】Windowsタブレットのタッチパネルを無効化してペン操作時の誤操作を防ぐ方法3つ に記載しています。

単6電池(AAAA)とは何ぞや

単6電池(AAAA)は単5電池よりもさらに細い乾電池です。ワコムアクティブ静電結合ペン(AES)、Microsoftペン (MPP) などの電池ペンで使用します。

単6は日本にはない規格で、かつては入手困難だったらしいですが、現在はAmazonなどの通販のほか家電量販店などでも普通に買えるため入手性は気にしなくても問題ありません。

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