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Bamboo Ink(第2世代)予約開始、6月27日発売 AES/MPP両対応ペン、従来品からトップボタンをなくし価格を下げた廉価版

Bamboo Ink 2nd generation (CS323AG0C) がワコムストアで予約開始しています。2019年6月27日発売予定。ワコムストアでの価格は5,940円(税込)。

Bamboo Inkは AES (アクティブ静電結合方式) とMPP (Microsoft Pen Protocol / 旧N-trig) の両方に対応するスタイラスペンです。AESまたはMPPに対応する機種でのみ使用可能です。対応機種はワコム公式で検証済み機種リストが公開されています(リストにない機種でも対応している可能性はあります)。

第1世代と何が変わったのか

第2世代Bamboo Inkはトップボタンをオミットし、替え芯を別売りとすることで価格を下げた廉価版の位置づけです。筆圧は最大4096段階(PC側の対応により変動)、傾き検知非対応といった点は第1世代と同様で、ペン性能的にはほぼ変化はありませんが、トップボタンをオミットしたおかげか稼働時間が向上しています。

ペンの形状も変化があります。第1世代Bamboo Inkはペン軸が三角形のエルゴノミクスデザインだったのに対し、第2世代Bamboo Inkは普通の円柱型となりました。

他に、地味なところでは、第1世代Bamboo Ink (CS321AK) が出荷時はAESモードにセットされていたのに対し、第2世代Bamboo Inkは出荷時はMPPモードにセットされているとのこと。

AESとMPPの機種の両方に対応

ワコムのアクティブ静電結合方式(AES)1.0とMicrosoft Pen プロトコル(MPP)1.5に対応。該当のデジタイザを画面に搭載しているタブレットでのみ使用することができます。購入時の初期状態ではMPPモード。2つのサイドスイッチの同時長押しによってモードがトグルで切り替わります。

ペン先は別売り

ペン先(芯)は別売り。芯は第1世代Bamboo Inkと同じ ペン先キット (ACK42416) を使うようなので、第1世代と同様に Bamboo Smart CS320AK用替え芯 (ACK21716) も流用可能と思われます。

トップボタンがオミット

Windows Ink等を呼び出せるトップボタンが取り除かれました。

第1世代Bamboo Inkのトップボタンはペン本体とは厳密には関係ない装置であり、トップボタンのためだけにPCとBluetooth接続をする必要がありました。これが電池持ちに悪影響を及ぼしていたのは疑うべくもありません。

稼働時間の向上

バッテリーの持ちが「約15ヶ月(ワコムAESモードで週5日、1日2時間利用の場合)」に改善されました。記載がないのでMPPモードでの電池持ちは不明ですが、「ワコムAESモードで」と前置きする必要があることと、ワコムAESモードでの値しか書いていないことから、AESモードよりは落ちると考えるべきでしょう。

なお、第1世代Bamboo Inkは商品スペック上で「ワコムAESモード利用時:約5ヶ月」「MPPモード利用時:約2ヶ月」とされていました(いずれも週5日、1日2時間利用の場合)。単純に比率で考えれば、第2世代Bamboo InkはMPPモードでも6ヶ月ほど持ちそうではあります。

電池は単6電池(AAAA)を使用します。

傾き検知非対応

第1世代Bamboo Inkと同様に、傾き検知には対応しませんでした。

上位機種として Bamboo Ink Plus (CS322AK0C) が8月に販売予定となっており、そちらはAES 2.0およびMPP 2.0に対応することで、傾き検知にも対応します(PC側の対応も必要です)。しかし、Bamboo Ink Plusは充電式で稼働時間が「約10日(週5日、1日2時間利用の場合)」と異様に短く、かつ電源をオフにすることもできないようなので、HP Spectre x360 13-ae000の追加ペンと同じ欠陥を抱えていると見受けられます。勝手に放電さえされなければ、時々充電すればいいだけではありますが、そのあたりは実際に使用してみないと何とも言えないところです。AESの傾き検知対応ペンはまだまだ選択肢はないとはいえ、Bamboo Ink Plusは現時点ではあまりオススメできそうにありません。

第1世代から買い替える意味は薄いが、新規購入ならよさそう

バッテリー以外のペン性能は据え置きなので、第1世代のBamboo Inkをもう持っていれば、特に買う必要はない商品と言えるでしょう。これから新しく買うのであれば、トップボタンを使いたい人以外は第2世代Bamboo Inkのほうがよさそうです。

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