ARROWS Tab QH55/Mは、10.1インチで解像度2560×1600(299ppi)という超高解像度で、防水防塵で、ワコムのデジタイザペン搭載で、x86プログラムが動作するWindows8.1タブレットです。もちろんPhotoshopやSAIも動くよ。
こんだけてんこ盛りだと、さぞお高いんでしょ?と思ったら直販で75,820円~で買えてしまうという(ストレージ64GB+Officeなし+10%OFFクーポン+ミニマムサポートの場合)。完璧すぎて、何かとんでもない罠でもあるんじゃないかと逆に疑ってしまうレベル。
私の知る限り、防水でワコムのデジタイザペンを搭載したWindows機というのはQH55/Mが初めてです。これはお風呂でお絵描きできちゃうんじゃないの!? と期待して購入したので、そういう目線を入れつつ感想を書いてみました。
なお、私が買ったのは富士通直販のカスタマイズモデルWQ1/Mですが、ここではまとめてQH55/Mとしています。ちなみにストレージ128GB、Officeなしの構成にしました。
目次
- 1 特徴(カタログスペック)
- 2 筆圧は最初から効く
- 3 筆圧性能、ポイント精度、ホバー性能について
- 4 TouchSwitchでタッチ機能をオフにできる
- 5 超高解像度+縦横比16:10の液晶画面の利点と弊害
- 6 専用の液晶保護フィルムがない→出ました
- 7 画面下部のWindowsボタンについて
- 8 付属の防滴ペンについて
- 9 デジタイザペンは絵を描く以外にも便利
- 10 温度とか
- 11 メモリは4GBだがOSが32bit版なので制限あり
- 12 バースト・テクノロジが有効になっていない?→修正されました
- 13 追記:なぜ電源プランがバランスしかないのか
- 14 タブレットにこそ指紋認証があるべき
- 15 艦これもブラウザを選べば快適
- 16 お風呂でお絵描き、お風呂で艦これ、お風呂で…
- 17 防水端末をお風呂で使うことの是非
- 18 お風呂に馴染むデザイン
- 19 で、結局買いなの?
特徴(カタログスペック)
改めてスペックで特徴的なところをさらっとご紹介。
- 10.1インチで解像度2560×1600(299ppi)のIPS Alpha液晶
- ワコムのデジタイザペン搭載、本体にペン内蔵可能
- 防水防塵で水没OK、耐薬品性がありエタノールで拭ける
- ファンレス
- Windows 8.1(32bit版)
- intel Atom Z3770(BayTrail-T)物理4コア 1.46GHz-2.40GHz
- メモリ4GB(デュアルチャネル)
- 公称稼働時間15.5時間
- フルサイズUSB3.0、microUSB(充電可能)あり
- 指紋センサー、NFC/felica、GPSあり
- iPad4とほぼ同サイズ、同重量(267×9.9×180.8mm、650g)
サイズや重量、解像度、稼働時間などはWindows機というよりむしろAndroid機のGoogle Nexus10やREGZA tablet AT703、Samsung Galaxy Note 10.1に近く、これでフルのWindowsが動くというのだからとんでもない話です。しかもデジタイザペン付きでIPX5/7/8の完全防水! Windowsタブもいよいよここまで来ましたね。一足飛びすぎてオーパーツ感すらあります。
ただ、普通に考えてWindowsでこんなに解像度が高かったら操作できないだろ、というのはもっともだと思います。私もそう思いました。なのでまあ最悪でもお風呂で艦これ専用マシンとして動けばいいだろ、くらいの気持ちで買いました。
筆圧は最初から効く
ワコムペンドライバのインストールは不要です! 最初から入っています。ここ最近のタブPCではドライバが入っていないのが当然の状態だったので割と衝撃的です。裏面のfeel by WACOMシールは伊達じゃなかった。
feel by WACOMシール。
そしていつの間にか日本でも公開されてたfeel IT Technologiesドライバ。QH55/Mのドライバの搭載バージョンは7.1.2-5、最新版は7.1.2-9なので更新してみました。……何が変わったのかわかりません。まあお好みで。
筆圧性能、ポイント精度、ホバー性能について
筆圧性能については、ワコムタブレットのプロパティでCtrlを押しながら「タブレットについて」をクリックすると開ける、タブレットの診断の結果で見ることができます。ちゃんと1024段階で筆圧が取れています。
ポイント精度について。初期状態では画面のどこで見ても、全体的にカーソルがペン先の左側にずれています。右利きの場合はいいとしても、左利きの方はかなりつらいんじゃなかろうか(もちろんあとから調整はできますが)。
いつもの Wacom feel IT Technologies なので傾き検知はなく、傾けるとカーソルは逸れていきますが、画面端での極端なズレはありません。太すぎるベゼルのおかげでしょうか。しかし、端でズレない代わりに、四辺から内側に一回りしたあたりでカーソルがより内側に逸れていく感覚があります。
ホバーの感知距離は1cm程度で、普通ですね。
TouchSwitchでタッチ機能をオフにできる
前述のとおりホバーの感知距離が1cm程度なので、絵を描くときはタッチを切ったほうが無難です。Surface Pro同様、
一度起動するとiniファイルができるので、hardware の device_instance_path にHID\WCOM5008&COL01\4&2B144297&0&0000 を指定するとタッチオフにできます。
静電容量式タッチパネルは水に反応してしまうため、タッチをオフにしてペンを使うことで誤操作を防止できるのは重要なポイントです。
超高解像度+縦横比16:10の液晶画面の利点と弊害
299ppiの液晶はめっちゃ綺麗です。見開き表示の漫画本のルビまでくっきり。発色もよく、デスクトップ画面はまるで写真を貼り付けたモックのように見えます。特に肌色の発色がいいので、肌色画像の閲覧が捗りますね!!
さて、16:10の画面は作業領域が広く取れるほか、電子書籍を読むのにも適してます。本は基本的にだいたい2:3のサイズ(1:√2なので、正確には2:2.828)となっているので、縦の1ページ表示でも、横の見開き2ページ表示でも、大きな余白を作らずに表示できます。iPadの4:3の画面は、見開きにはピッタリ合うものの、縦表示のときに余白が大きくなります。
また、フルHD(16:9)の動画を再生した場合も、シークバー等を表示した上で収まりがよいです。16:10という画面比率は、何をするにもバランスがいいですね。ちなみに黄金比に最も近い画面比率でもあります(黄金比は1:1+√5/2。近似値は1:1.618)。
反面、デスクトップでの操作は苦しい部分があります。デフォルトの設定では文字の大きさ(DPI)は最大(200%)の状態になっているので、通常用途では特に問題ないのですが、Surface Proでもあった不具合 のためDPIを100%で動作させざるを得ないSAIなどは、ツールが豆粒のようになってしまうのが苦しい。残念ながら豆粒大のツールを完璧に押せるほどペンの精度は高くなかった。
絵を描くぶんにはカーソルを見ながら描けばいいのでそこまで困らないのですが、ペンのカスタマイズやナビゲータのサイズ変更などはカーソルが見えないのでペンではほぼ無理です。マウスが欲しい。
2013年11月19日追記:
SAIのポインタズレ暫定対処法 を発見しました。DPIが200%の状態で、ポインタズレしないで描けるようになります。
専用の液晶保護フィルムがない→出ました
ぶっちゃけあまり売れないと思われてるのか、サードパーティ製のアクセサリがまったく出ておらず、液晶保護フィルムすら出ていません。仕方ないので今は素のまま使っています。そのうち出るようならよし、出ないなら大きめのものを買ってきて自分でカットするしかないですね。ツルテカで映り込みが半端ないので、早くノングレアのフィルムが欲しい。
というのが発売直後の状況だったのですが、Mobilemartとエレコムから出ました。私はMobilemartの 富士通 ARROWS Tab QH55/M FARQ55M 用液晶保護フィルム 反射防止(マット)タイプ を買ってみました。
専用というわりにはベゼルを完全に覆わず、ベゼルの真ん中あたりまでしかカバーしません。また、フロントカメラ周辺は四角に大きく切り取られており、全体としては凹型になってます。他のメーカーが専用品として出してくるカメラ部を穴だけ開けたようなものと比較すると精度が高いとは思い難く、「安心の日本製」の記載が哀愁すら感じさせます。
とはいえ、貼ってみて不満があるかというとそうでもなく、高解像度液晶の表示を損なうでもなくそこそこにマット感があり、ペンの描き心地もよいです。ベゼルが白いので、全面を覆わなくてもあまり気にならないのもプラスに働いていますね。
総合的には、まあ他になければアリかな。エレコムのほうも気になるけど、剥がして貼りかえるほど不満ではない。って感じです。これでちゃんと全域をカバーしてくれてれば手放しで褒められたのですが、ちょっと残念でした。
画面下部のWindowsボタンについて
タッチセンサー式でいかにも誤爆しそうですが、反応が悪く、むしろ押そうと思って触っても反応しないことあり。絵を描いていて誤爆することはない感じですが、今回この文章をソフトキーボードで打っていたら何回か誤爆しました。無効化したほうがいいかもしれません。
付属の防滴ペンについて
付属ペンは小さめ。一応サイドスイッチが1つ付いているので、操作性は十分です。消しゴムがない代わりにストラップホールがあるガラパゴス仕様。芯はCintiqのプロペンよりも太く、念のためCintiqの芯抜きをかけてみても取れませんでした。芯の交換はできないっぽいです。
付属ペンとBamboo Stylus feelのサイズ比較です。ご覧のとおり絵を描くにはあまりにも細く短いので、これはあくまでも予備として、普段はBamboo Stylus feelなどの互換ペンを使った方がいいと思います。Surface Pro同様、Wacom feel IT Technologiesのペンなら持ってきてそのまま使えます。
普段はBamboo Stylus feelを使うとしても、本体にペン内蔵できるのはやっぱり便利です。内蔵ペンがあれば持ちだしたときにペンがないという事態が防げますし、特にタッチオフにしてて、ペンがなくて操作不能という事態に陥るというリスクが減らせるのがうれしい。
というわけで普段はBamboo Stylus feelを使っていくつもりです。本体の色に合わせて白を買い足そうかな~とか検討してます。
ちなみに、Lenovo ThinkPad Helixでは内蔵ペンを抜かないと他のペンが反応しないという事象がありましたが、QH55/Mは内蔵ペンを差しっぱなしでも他のペンが使えます。
追記
Surface Pro/Pro2やVivoTab Note8で使える互換ワコムペン5種 に、Wacom feel IT Technologiesの各ペンの評価をまとめました。
デジタイザペンは絵を描く以外にも便利
上で少し触れましたが、タッチをオフにしてペンを使えば、水回りでも誤操作を防止することができます。
とはいえ、ためしに少し水をかけてみても反応しないので、タッチをオフにしなくても意外と大丈夫なのかもしれません。
惜しむらくは、ペンは防水ではなく防滴(IPX2)であること。水中操作してみたかった。実際に水中で操作するかはともかく、どう考えてもペンのほうが水没しやすいので、ここは防水にしてほしかったところです。ストラップホールがあるんだから落下防止ストラップをつければいいって? うーん。
温度とか
負荷をかけると下部、特に右下に熱を感じますが、困るほどではないです。負荷をかけても中央から上部は不気味なくらいひんやりしています。
ファンレスなので、どれだけ負荷をまったく音はしません。コイル鳴きのような音も聞こえませんでした。
メモリは4GBだがOSが32bit版なので制限あり
32bitなので、メモリの使用量に制限があります。
タスクマネージャを見ると、メモリは上限が「2.9GB」となっています。また、SAIのメモリ使用量を見てみると、Surface Proは「上限3979MB」となっているのに対し、QH55/Mは「上限2047MB」となっています。
そもそもが4GB中の3GBしか使えない上に、各アプリは2GBまでしか使えないんですね。32bit版なんて使うの久々すぎて勝手がよくわかりません。
バースト・テクノロジが有効になっていない?→修正されました
Atom Z3770の動作周波数は上限1.46GHzで、インテル・バースト・テクノロジによって2.40GHzまで引き上げられるはずなのですが、タスクマネージャを見ていると動作周波数は1.46GHzが上限で、それより上に上がっていきません。先代機QH55/Jも発売当初はCPUパワーに制限がかけられていたようなので、同じような設定が入れられているのかも?
とはいえ、公式の仕様表に動作周波数は「1.46GHz(インテル® バースト・テクノロジー対応:最大2.40GHz)」と明記されているので、使えないようにしてるとは思えないのですが……。とりあえずどうにもできないし、処理能力が足りない場面もほとんどなくて困らないので、このまま使います。
ちなみに電源プランは「省電力」から「バランス」に変更していますが、この結果です。そもそも電源プランが「バランス」しかなくて「高パフォーマンス」がないのですが、これはいったい……。「省電力」についても、「バランス」に変更したら項目が消滅して選べなくなりました。どういうこっちゃ。
プランがないなら自分で作ればいいじゃない、と思って電源オプションを開いた結果がこれだよ!!
レジストリ変更しても、ほかの項目は出てきませんでした。
2013年12月2日追記:
BIOS書換データ V1.12 が提供され、CPUがバーストしない問題が修正されました。現在は普通に1.46GHzを超えて周波数が上がっていきます。
追記:なぜ電源プランがバランスしかないのか
電源プランがバランスしかない理由は、Windowsヘルプの電源プランFAQに書いてありました。
InstantGo がサポートされている PC に Windows で提供される電源プランは、バランスだけです。この電源プランは、必要なときはパフォーマンスを最大にし、必要のないときは電力を節約します。ニーズに合うようにこの電源プランをさらにカスタマイズしたり、(バランスを基にして) 独自の電源プランを作成できます。PC の製造元によっては、追加の電源プランを提供している場合もあります。
この電源プランの状況こそが、InstantGo対応であることの何よりの証拠だったんですね。同じくConnected Standby(InstantGoの旧名称)に対応しているVAIO Duo 13も同様に、電源プランはバランスしかなかったようです。
「PCの製造元によっては、追加の電源プランを提供している場合もあります」という点から推測するに、「省電力」については富士通が独自に用意してくれていたものなんでしょうね。なので、バランスに変更すると省電力が消えるのは富士通のミスかな。ユーザが電源プランを変更することを想定していなかったのかもしれません。
タブレットにこそ指紋認証があるべき
指紋センサーは便利です。タブレット単体ではキーボードでパスワード入力できないので、画面に大きく表示された数字や画像を押したり、指で軌跡を描いたりさせるわけですが、横で見てると案外簡単に見破れちゃうんですよね。その点、指紋なら解除しているところを見せても突破されないので人前でも気兼ねなくロック解除できますね! まあ、その代わり、寝てる彼氏の指を使ってロック解除、みたいな破り方はできてしまうんですけど。
そんな便利な指紋認証なんですが、QH55/Mに搭載されている指紋センサーはあまり感度がよくないみたいで、かなりしっかり指を押し付けないとダメみたいです。何度かやらないと上手く認識しません。慣れの問題かも。
2013年12月2日追記:
当初は指紋センサーの感度悪いと思っていましたが、単に裏にあって見えなくてどこを擦ればいいか感覚がつかめないのと、背面の滑りが悪いせいでうまく決まらなかっただけで、今は普通に1~2回で成功します。ちゃんと使えるようになって改めて思いますが、指紋認証はやっぱり便利です。
艦これもブラウザを選べば快適
ちまたで話題のブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」もプレイできます。艦これはちょっと操作したらあとは見てるだけという場面が多いので、お風呂との相性はなかなかいいです。
ただし、処理能力に問題がありました。IEは拡大率100%では信じられないほどにサクサクなのですが、拡大率を上げると超モッサリします。拡大しないと表示が小さすぎるし拡大したいのですが、モッサリするので拡大できません。解像度が高すぎるのが仇となってしまいました。Surface Proでは拡大しても問題なかったんだけどなあ……。
IEはそんな状態なんですが、Google Chormeを使えば拡大率100%でもDPI設定に応じてスケーリングされて、ゲーム画面も大きく表示されます。動作速度は砲雷撃戦が少しモッサリな以外は快適です。Chormeは高DPIに対応していないのが逆に功を奏しましたね。フォントを使って描画されているところもジャギジャギしますが、まあトレードオフです。
ChormeもChromeで問題があり、タッチへの反応がよく死にます。起動してしばらくしていると、Chrome以外はタッチに反応するのに、Chromeだけタッチしても何も起こらない状態になります。なおペンでの操作は問題ありません。ペンがあって本当によかった。
2013年12月2日追記:
BIOSの修正でバーストが効くようになり、バーストが効いている間はIEの拡大率200%でもサクサク動くようになりました。ただ、艦これは負荷が高すぎて、すぐにCPUが熱くなってバーストが効かなくなり1.46GHzで頭打ちになります。1.46GHz動作ではやっぱりもっさりです。
なので、バーストが効くようになった今でもChrome安定です。Chromeの動作も全体的に速くなっているので快適です。
お風呂でお絵描き、お風呂で艦これ、お風呂で…
Windowsなので、お絵描きやゲーム以外にもあらゆることに活用できます。音楽や動画の再生、電子書籍で読書、ネットの閲覧、ネットラジオや動画配信の視聴。などなど。なんでもOK。お風呂で何でもできるって楽しいですね! まあこの辺りは防水AndroidタブやジップロックしたiPadでも可能な範囲ではありますが。
他にAndroidタブやiPadでマネできない要素のひとつとして、紳士の皆様におかれましてはアレゲなゲームをしてアレするのもアレかとおもいます。先に発売した、同じBayTrail-T機のASUS T100TAはそういう方向で、色んな意味で盛り上がってました。T100TAはQH55/Mよりスペックが落ちるのですが、紙芝居ゲーなら余裕だとか。
防水端末をお風呂で使うことの是非
QH55/MはIPX5/7/8の防水ですが、この指標では真水以外は保証されません。石鹸水や海水などはアウトです。規定としては、静かに水に沈めた場合のはずで、本当は勢いよく水に落とすのもダメなんですよね。うっかり水に沈める場合って、だいたい勢いよく飛び込んで行くんじゃないかなあ……。まあ落とさなきゃ済む話ですけど。
あと結露にも気をつけて、冷え切った状態から急にお風呂に持ち込まないようにする必要があります。その辺も含めて自己責任でどうぞ。
他の防水機器のお風呂用テレビもだいたいIPX5で、お湯の飛沫に耐えられる程度であり、湯船に沈めることは想定してない(というかむしろ壊れるからやめろといわれる)ので、それと同じと考えれば、もし湯船に落としても大丈夫(かもしれない)という分だけ嬉しいですかね。
お風呂に馴染むデザイン
妙に丸いし、ベゼル白いし太いし、なんだこのデザイン。だっせー! ここだけは先代機QH55/Jのほうがよかった。なぜ変えたし。
と、画像を見たときは思っていたのですが、実際にお風呂で使ってみると、白を基調にしたデザインはお風呂と相性がよく、お風呂用テレビと思えば割と納得できる範囲です。丸すぎるのは見た目にはちょっとアレだけど、角がなくて手に持ったときに痛くないのはポイント高し。
で、結局買いなの?
ところどころ怪しいですが、トータルの満足度は高いです。正直ARROWSの名のとおりのアアアッな出来であることを警戒してたのですが、思ったより普通に使えました。これだけのスペックで75,820円~で買えてしまうのは破格だと思います。Dell Latitude 10からのステップアップにもいいのでは。
CPUがバーストしない問題はかなりアアアッ感がありましたが、2週間程度で修正してきたことは評価してもいいかなと思います。これなら今後の対応にも期待が持てますね。当初は地雷かと思っていたSAIのツールが細かすぎて使えない問題はバグにバグを重ねる技で、指紋センサーの認識の悪さは慣れで解決したので、かなり隙がなくなりました。
75,820円という価格についてですが、直販カスタマイズモデルの選択肢は大半がオプションのアクセサリをつけるかどうかとなっており、本体の選択肢は「ストレージが64GBか128GBか」と「Officeの有無」のみです。ストレージ64GB、Officeなしの最小構成(デフォルト)で80,820円、構成を選んだ次の画面でサポートを「ミニマムサポート」(電話問い合わせが初回から有料)にすると5,000円引きで75,820円です。
カスタマイズモデルの購入は、富士通WEBMART からどうぞ。
直販は現在納期が1~2ヶ月後となっていますが、注文した人の話によると、納期は早まったようです。もちろん今から注文して同じように早まる保証はないので、本当に今すぐ欲しい方は店頭モデルを買うしかないですね。Officeを使う予定がある方は店頭モデルもいいと思います。