Surface ProをWindows 8.1にアップデートした結果、色々と再設定が必要となったので、アップデート前後にやったことを記載しました。これからアップデートしようと思っているひとや、アップデート後の設定で困っているひとの参考になれば幸いです。
2013年10月30日追記:
どうもWindows 8.1にアップデートしてから、スリープからの復帰時にペンでシングルクリックやドラッグができず、連打される現象が発生しています。 クッキーを焼くにはいいかもしれませんが、普段使いには困るし、絵を描くのにはまったく使えなくなるので、アップデートしないほうがよかったですね。
そのうち何かで修正されるだろうとは思いますが、この状態で待ち続けるのはしんどいので、機を見てリカバリします。というわけでWindows 8.1へのアップデートはオススメしません。今後、アップデートしてもよくなったときに役に立つかもしれないので、一応記載は残しておきます。
2013年11月25日追記:
リカバリしようしようと思って放置しているうちに、ペン連打現象やスクリーンショットが撮れない現象はいつの間にか発生しなくなっていました。何が変わったのかはわかりませんが、ひょっとするとWindows Updateで修正されたのかもしれません。とりあえずリカバリしないでこのまま使ってみます。
目次
アップデート前の準備
まず前提として、10月のアップデートで提供されたファームウェアをインストールします。これはWindows Updateから入ります。
これを入れないでWindows 8.1にアップデートするとどうなるのかはわかりませんが、「これらの更新プログラムは、Windows 8.1 への更新の前に適用する必要があります」とされているので、やっておいたほうがいいでしょう。
参考:Microsoft Surface Pro 更新履歴 | Windows Update | Surface Pro の更新プログラム
Windows 8.1 のリリース準備として、Windows 8.0 を搭載した Surface Pro 用に以下の更新プログラムが追加でリリースされました。
(中略)
これらの更新プログラムは、Windows 8.1 への更新の前に適用する必要があります。
ストアからインストール
Windows 8.1へのアップデートは、ストアからインストールすることで行えます。
アップデート自体はマイクロソフトアカウントがなくても可能でしたが、アップデート後のログインはマイクロソフトアカウントがないとダメに見えます。ここでは、わざとメールアドレスやパスワードを間違えれば、ローカルアカウントの設定に行けるようです。
あとは画面の指示に従って進めると、そのうちスタート画面が出てきます。
マイクロソフトアカウントで登録した場合も、コントロールパネルのユーザーアカウントからローカルアカウントに変更できます。
自分で変えたレジストリはだいたい初期化される
変更したレジストリが綺麗サッパリ元通りです。画面で変えられる設定は、戻っているものもあれば、戻っていないものあり、マチマチです。
私のように海外版を日本語化して使っていた場合、言語パックも削除されます。また、MSゴシックのフォントファイルを別フォントで置換していたのですが、そのフォントも戻っています。
戻された設定はすべて以前と同じ手順で設定可能なので慌てる必要はありません。……といいつつ、高速スタートアップの設定も初期化されていたので、再起動してもWindows Updateが適用されないな~、変だな~、と悩んでしまいました。買った時の状態に戻ったと思って、一から設定を見直したほうがよいですね。
ワコムペンドライバは再インストール要
アップデート直後、ペンがまったく使えなくなりましたが、これはドライバをインストールし直せば解決しました。もちろん筆圧も効きます。
Wacom Feel Driver | Wacom Americas から、「TABLET PC – Enhanced Tablet Driver 7.1.2」をダウンロードしてインストールします。
TouchSwitchの設定を変える
デバイスマネージャが更新されて、タッチスクリーンのデバイスIDも変わってました。アップデート前までの設定では
iniファイルの [hardware] の device_instance_path を下記の値に変更すると、今までどおりタッチオフにできます。
HID\VID_03EB&PID_8209&MI_00\8&38bce83&0&0000
タイルの数は3行に戻されるが、今までどおり6行にできる
スタート画面のタイルの数も、買った時の3行に戻ってます。以前と同様に 設定すれば6行になります。そこからさらにタイルを1/4サイズまで小さくできるので、最大12行まで増やせます。さすがにそこまでする意味があるか、というのはちょっと疑問ですが。
Windowsロゴキーを押したときにアプリ一覧を表示できるようになったし、スタート画面で上下にスワイプすればすぐアプリ一覧が呼べるようにもなったし、そもそもスタート画面を経由しないでも起動できるようになったし、もうスタート画面を見ることもないかも……。うーん。
自分で登録したタイルは消える?
スタート画面にSAIをタイル登録していたのですが、消えていました。自分で登録したタイルは消されるのかもしれません。もちろんプログラム自体は削除されていないので、再度タイル登録すれば済むのですが、登録していた数が多いと面倒そうですね。
ストアアプリは修復が必要になるものもある
アプリを起動してみて、「このアプリを開けません」といわれたら、ストアを開いて修復すれば問題なし。ただしLifeCamは修復できませんでした。マイクロソフトが自分で用意してたアプリなのに。
なお、修復できない場合はストアから再インストールすればよいそうです。
省電力化設定はそのまま
Surface Proの電池を6時間持たせる設定 で新しく作った電源プランは、そのまま残っていました。レジストリが初期化されて、表示可能にした設定項目は非表示に戻されていますが、設定値自体は引き継がれているようです。
スクリーンショットが撮れない?
今まではボリュームダウン+Windowsロゴキーでスクリーンショットが撮れましたが、Windows 8.1となってからは、その操作で画面は反応するけどスクリーンショットのフォルダに画像ファイルができない状態となっています。よくわかりません。
保存フォルダが変わったのかと思ってファイル検索しても見つからず。継続して調べてみます。
追記:
いつの間にか撮れるようになっていました。アップデートで修正されたのかも?
Fnロックができるようになりました
Windows 8.1でできるようになったのかはよくわかりませんが、今まで英語キーボードしかFnロックできなかったのが、日本語のタッチ/タイプキーボードでもFnロックできるようになったようです。
Fnロックというのは、キーボード上部のチャームが、Fnキーを押さなくてもファンクションキーとして動くようになるアレです。Fn+Capsでロックできます。
トラックパッドの設定が効かない
あまり重要視していないので細かく検証してませんが、トラックパッドの設定アプリ で、トラックパッドをオフにしてもオフにならないようです。
まとめ
アップデート前にやること
- Windows Updateで、10月4日更新のシステムファームウェアを入れる
再設定が必要な項目
- ワコムペンドライバ
- Wacom Feel Driver | Wacom Americas からダウンロード
TouchSwitch(タッチパネル有効・無効切り替えアプリ)の設定- iniファイルの [hardware] の device_instance_path をHID\VID_03EB&PID_8209&MI_00\8&38bce83&0&0000 に変更
- 言語パックのインストール
- システムフォント
- スタート画面のタイル行数
- スタート画面に自分で登録したタイル
- ストアアプリ
- アプリが開けない場合は修復
- 修復できない場合はストアから再インストール
- 電源ボタンの動作の選択(高速スタートアップの設定)
- 画面の自動回転(HIDセンサーコレクションの無効化)
- 色の管理(ICCプロファイルの登録)
- ペンとタッチ(ペンのオプション-ペンボタンを使用して右クリックの操作をする)
- IEの表示倍率(150%になっている)
- Windows Updateの設定(自動的にインストールする設定になっている)
Windows 8の設定を引き継いでいる項目
- テーマ
- DPI設定
- 電源プラン
- ペンとタッチ(フリックの無効化)
おわりに
改善点は見えるのですが、細かいところで怪しい動きをしていて、もうちょっと様子を見たほうがよかったかなぁというのが本当のところです。やはり既に動いている環境に手を入れることになるので、特に困ったことがなければ、無理にアップデートしないのが一番ですね。ちなみに一度アップデートすると、初期化しない限りWindows 8には戻せないそうです。なんてこったい。
まあ、無料だし、皆さんすでにアップデートされてるような気もしますが……。アップデート後の設定で困ったときの助けになれば幸いです。