富士通 六角形スタイラスペン(電磁誘導ペン)
サイドスイッチなし
六角形スタイラスペンにはサイドスイッチがありません。鉛筆を模すにしても、ここはツライチで実装しておいて欲しかったところですが……。サイドスイッチを使わない人にはいいかも知れません。
サイドスイッチがないので、自動的に筆圧調整も不可能となります。最近のペンはサイドスイッチがあっても開けられなかったり、開けても筆圧調整ネジがなかったりするので、これは仕方のないところかと。
意外と細い、そして軽い
電磁ペンとしてはかなり細身の部類ですが、鉛筆と比較するとほぼ同幅です。鉛筆を模した形状というだけあり、握ったときのサイズ感はかなり鉛筆に近いです。全長13.6cmと少々短いのは好みが分かれるところか。プニュグリップをつけてみるのも面白いかも。
表面は梨地でザラザラ。ここはあまり鉛筆感がないものの、滑りにくいのはGood。なお表面は塗装などされていないプラ丸出しです。これがいかにも安っぽく感じられ、6000円近い価格に疑問を投げかけます。
六角形なのは手元の部分だけで、テールスイッチ側に向かってシームレスに円柱型になっています。テールスイッチ付近にはストラップホールもあり。
重量は実測で6g。鉛筆と同等……とまではいきませんが、Cintiqのグリップペンが17g、RZ82の付属ペンが12g、Bamboo Smart CS310UKのキャップレス状態でも10gなので、かなり軽いですね。かといってGalaxy Noteのペンのように細すぎないので、ペンが太い・重いと感じられる方には有用かと思います。
東芝 dynabook RZ82でも問題なく使える
富士通WQ2/Xのペンは東芝 dynabook RZ82同様、傾きに強いタイプなので、相互に利用できます。
逆にVivoTab Note 8のような旧来の機種で使用した場合はズレが大きくなります。具体的には傾けたとき、カーソルがペン先の外側に離れていきます。
肝心の書き味は
芯はフェルト芯。RZ82の付属ペンと同様のフェルト芯なので、書き味に特別な違いはありません。ペン自体の鉛筆ライクな適度な細さで書きやすくはあります。かなり気分の問題もあると思う。
このペン自体には付属品はなく、従来のペンのように芯抜きや替え芯が付属しません。しかし他の替え芯などに付属する芯抜きで抜くことは可能で、芯の形状はBamboo Smart CS310UKと同一のため流用可能です。なおこの芯はGalaxy Note Edgeの付属ペンの芯とも共通です。
プロペン2の芯も形状はほぼ同一ですが軸の太さが違い、プロペン2の芯のほうがすこし太いです。一応、六角形スタイラスペンTAB5に挿して使うことはできました。※故障の原因となる可能性があるので自己責任でどうぞ。
六角形スタイラスペンは買いか?
正直に申し上げて、これで6,000円近いのはちょっとお高いと思いました。以前調べたようにオプションとして1,800円で追加できるなら全然アリだと思いますが、単品でわざわざ買うほどのものではなかったかな。基本的にarrows Tab WQ2/Xなど該当機種のユーザーが破損・紛失時に買うために用意されたものなのでしょう。であればこの価格もギリギリ納得できます。その他一般の方にはオススメしません。
富士通 タブレット arrows Tab QH WQ2/X(Windows 10/10.1型ワイド/Atom/4GBメモリ/約128GB フラッシュメモリ/Office搭載)FARWXQ2N_Z536