ワコムのアクティブ静電結合方式(AES)で使えるBamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices (CS320AK) の、外観や使い勝手、対応機種などについて記載します。
同じくBamboo Smartの名を冠するBamboo Smart for SAMSUNG Galaxy Note (CS310UK) は電磁誘導方式(EMR)のペンであり、対応機種が異なるので注意。
目次
対応機種(公式)
- Dell Venue 10 5000 Series (5050)
- Dell Venue 10 Pro 5000 Series (5055)
- HP Elite x2 1012 G1
- Lenovo ThinkPad P40 Yoga
- Toshiba dynaPad N72
ワコムストア
対応していると思われる機種(非公式)
- Dell Venue 8 Pro 5000 Series (5855)
- Dell Inspiron 15 7000 Series (7568) フルHDモデル
- Lenovo ThinkPad X1 Tablet
- Lenovo ThinkPad Helix 2015年モデル(AES版)
- Lenovo ThinkPad 10
デル製アクティブスタイラス (750-AAIZ) やデル製アクティブペンPN556W (750-AANM) と動作の互換性があるので、それらが使える機種では使えるはず。Venue 8 Pro 5855では使えました。
レノボ製のPCについては実機確認できていませんが、ThinkPad P40 Yogaで使えるならば、同じThinkPad Pen Proを使用する機種も使えるはず。
対応していない機種
- Toshiba dynabook Tab S68
- Toshiba dynabook Tab S90 / S80
実験の結果、dynabook Tab S68では使えませんでした。同種のペンを搭載するdynabook Tab S90 / S80でも使えないと思われます。
一応、上側のサイドスイッチを押しながらであれば使えるが、それで「まともに使える」と言うのは憚られる状態。物理的に認識できないわけではないので、ドライバの更新次第で今後対応する可能性もあるかも?
その他の機種については不明です。
替え芯はハードタイプとソフトタイプが1本ずつ付属
ペン先はハードタイプがセットされているほか、ハードタイプとソフトタイプの替え芯がそれぞれ1本ずつ付属しています。芯は dynabook Tab S68のペン や デルアクティブスタイラス と互換性あり。
ハードタイプはCintiqなどのペンの標準芯に近い。ソフトタイプはフェルト芯に近く、dynabook Tab S68のペンの芯と同一品と思われます。
dynabook Tab S68に、Bamboo Smartのハードタイプ芯を差した状態。ソフトタイプの芯は、色以外は同形状です。右側がdynabook Tab S68のペンの芯で、S68のほうは先と奥が黒くなっていて劣化が見られます。
この替え芯を別売りしてくれればdynabook Tab S68ユーザーも安心できるのですが。どうですかね。付属の説明書には「替え芯(ACK21716)をお求めの場合は、wacom.comにアクセスし、「ストア」をクリックしてください」と記載されていますが、ワコムストアを見ても該当の商品はありませんでした。今後発売予定なのかもしれません。→発売しました。
書き味など
デルアクティブスタイラスと比較して、筆圧は軽め。
重量19g、単6電池(AAAA)1本を使用
Bamboo Smartの重量は本体が15g(ペン本体は8g、単6電池が7g)、キャップ込みで19gでした。なおdynabook Tab S68のペンは18g、デルアクティブスタイラス(750-AAIZ)は19gです。
電池式なので少し重いですが、ペン後部にキャップをはめるとペンの長さを延長する形となり、電池の位置が相対的に中心寄りとなるので、重心バランスは他のペンよりは悪くありません。
電池は公称値では1日3時間の利用で1年持つとされているので、交換を意識する必要はあまりありませんが、単6電池はAmazonなどで入手可能です。
電池残量はワコムペンアプリから見れます。タスクバーに表示するように設定することも可能です。
ペン軸はアルミ、サイドスイッチは2つ、消しゴム(テールスイッチ)はない
ペン本体は金属(アルミ)製なので、冬は冷たいですね。細すぎるということもないが、特段持ちやすくはない、見たままの印象どおりの感触です。キャップはABS樹脂製。
Bamboo Smart for SAMSUNG Galaxy Note(CS310UK)とは違い、サイドスイッチは2つあります。これらを何に使うかは、ワコムペンアプリから設定できます。
キャップを外してもテールスイッチはありません。ただの蓋になっていて、外してそこから電池を入れるようになっています。
ホバー距離は短い
dynabook Tab S68+サイドスイッチ押しで検証した際は約1cmでした。デル製アクティブスタイラスの約0.5cmよりはマシ、といった程度。
おわりに
ペン先が選べるという点以外は、性能的に特別優れているというものでもないですが、こうしたペンが入手可能となるとペンが別売りの機種も手が出しやすくなりますね。特にデルはアクセサリとパソコン本体を別送してくるので、互換ペンが簡単に手に入るのはいいと思います。
Wacom スタイラスペン Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices CS320AK
以下はデル製の同等ペンです(比較用)。Dell アクティブペンはBluetooth接続とありますが、これはアプリ起動用のスイッチがBluetooth接続となるだけで、ペン自体はBluetoothで動作するものではありません。