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新型raytrektab (10インチ版) 販売開始 12月25日発売、最新のワコムペン搭載のクリエイター向けWindowsタブレットPC

以前から開発中と予告されていた新型raytrektab(10インチ版)ことraytrektab DG-D10IWPが発表されました。ドスパラ通販で予約受付開始しています。価格は73,889円(+税) で、税込79,800円。

raytrektab(レイトレックタブ)は絵描き向けとして開発され、8インチの手軽さと5万円の低価格、ワコムペンの書き味でポータブル液タブとして人気を博したタブレットPCでしたが、それ1台で仕上げまでやるのは少々無理があるため、画面の大型化やスペックの向上が望む声が挙がっていました。

なお、raytrektabの開発元はサードウェーブデジノスで、サードウェーブグループであるドスパラ専売の商品です。

raytrektab DG-D10IWPのスペック

新型raytrektabはワコム製の最新のデジタイザペンを搭載。低遅延・高スキャンレートで違和感を感じない書き味をアピールしています。

CPUは控えめですが、メモリ8GBやストレージのSSD化が嬉しいところ。このスペックアップにより、8インチ版でのレイヤーを増やすとモッサリするだとか、保存等のファイルの読み書きで待たされるといった現象が解消されるはずです。お絵かきが目的ならCPUパワーはよほど大きなブラシを使うなどしなければそこまで要求されません。

指紋認証センサーが付いているのも地味に嬉しいポイントです。

新型ペンについて

4,096階調の筆圧感知ペン。電磁誘導方式(EMR)により電池レスで稼働します。ペンを都度充電する手間がないほか、ペンにバッテリーを積まないためペン本体は非常に軽量です。

※スペック上は「Wacom feel IT technologies デジタイザ」とだけ記載されており、feel ITには電池式のアクティブ静電結合方式(AES)のペンも含まれますが、8インチ版のペンも使えるとのことなので電磁誘導方式であると推定できます。

新型ペンのビジュアルはダズル迷彩のようなシマシマが施されていて好みが分かれそうな感じです。やけに長いのも気になる。しかし長いわりにペンの重量は5gとのことで驚きです。

新型ペンでは、従来ペンの芯だけ交換する替え芯式から、ペン先のユニットを丸ごと交換する方式となったそうです。これによりGalaxy NoteやGalaxy Bookのペン先(0.7mm)よりさらに細くなったという利点はあるものの、ランニングコストの不安が残ります。

ペンは従来のものも使える

この手のタブレットとしては珍しく、ペンの互換性について触れられています。Wacom feel IT technologyのペンならば付属ペン以外も使用可能とのこと。新型ペンでペン先摩耗の問題が気になる場合は従来品を流用することで問題なく扱えそうです。

8インチ版raytrektabのデジタイザペンも使用可能ですが、Galaxy Book用のステッドラー・ノリス・デジタルなどを用意してもよいでしょう。

拡張性は乏しい

インターフェースは、専用キーボード接続用の端子、microSDスロット、USB3.0 type-C端子(給電兼用)1基、マイク入力・ヘッドフォン出力共用端子のみとシンプルです。ただしUSBはハブを差せばそれほど問題にはならないはずではあります。給電可能なハブを使えば給電しながらUSB機器を使うことも可能と思われます。

※専用キーボードおよび給電可能なハブは後日販売予定とされています。

付属品について

タブレット本体やペン以外に、CLIP STUDIO PAINT DEBUTと手書き風液晶保護フィルムも付属します。※CLIP STUDIO PAINT DEBUTはシリアルコードでの提供のため、インストールには無線LAN環境が必要となります。

CLIP STUDIO PAINT DEBUTは言わずと知れたペイントソフトCLIP STUDIO PAINTの入門版です。上位のCLIP STUDIO PAINT PROなどと比べると、主に漫画を描く機能は制限されているものの、1枚絵を描くには十分な機能があります。DEBUTで具体的にどの機能が使えるのかは CLIP STUDIO PAINT機能一覧 を参照。

手書き風液晶保護フィルムは8インチ版では4000円ほどしていた高価なフィルムです。それを標準付属させるなんて太っ腹ですね。手書き風液晶保護フィルムはペーパーライクフィルムと同様の抵抗感がありつつ、光沢感のあるフィルムです。

10インチ帯の新定番となるか

同サイズ帯でのライバルであるGalaxy Book 10.6やSurface Goと比較してもスペック(メモリやペン性能)、価格などで優位があり、これはもう10インチのお絵かきタブレットが欲しければraytrektabが鉄板といってよいのでは。ペンが標準で付属するのでiPad Pro 11インチ (2018) と比べてもトータルお安いです。

お絵描きはもちろんのこと、他の用途でもモビリティ重視のマシンとして、なかなかよいのでは。※ただし、専用キーボードも販売されるそうですが、周辺機器は後日販売とのこと。キーボードが発売されるまではお絵描き以外の用途には使いづらいかも知れません。

発売日が12月25日のクリスマスなので、クリスマスプレゼントにいいかも? と思いきや、通販では12月25日から順次出荷の12月28日到着予定とされています。ここはちょっと残念ですね。

店頭では25日当日から売ると思われるので店舗で買えるならそのほうがいいかもしれませんが、8インチ版のときは店頭分は即売り切れとなっていました。発売直後に確実に入手するなら予約をオススメします。私も予約しました。

追記:届いたので一通り使ってみました。→【レビュー】raytrektab DG-D10IWPで絵を描く

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