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Cintiq Pro Engineとは何だったのか 生産完了でもう買えないのに負の遺産だけが大きい

もう誰も覚えていないかもしれませんが、Cintiq Pro 24/32にはオプションとして取り付け可能なモジュール型PCがありました。それがWacom Cintiq Pro Engineです。

i5モデルXeonモデル の2種類あり、ワコムストアほかではいずれも品切れとなって久しいです。

日本ではもう買えない

ざっと調べた範囲では、2020年2月現在、日本国内で買えるショップはもうないようです。

ビックカメラ.comを見ると「販売を終了しました(生産完了)」となっていました。おわりです。

ヤフオクやメルカリで検索しても出品履歴すら出てこないので、もはや本当に売っていたのかもよく分からなくなってきます。

海外ではまだ買える国もある

香港のワコムストアなど、海外ではまだ売っているところもありました。どうしても欲しいという場合は海外で在庫品を探してみるしかなさそうです。

Cintiq Pro EngineのせいでCintiq Pro 24/32にはVESA穴がない

今後、中身をアップグレードしたものをまた出すというならまだいいのですが、このままなかったことにされてしまうと、こんなものを取り付け可能にするために液タブ本体からVESA穴が削られたのか、VESAマウントなる余計なパーツを買わされたのかと悲しみがあふれてしまいます。

まあ余計なパーツを買わされたこと自体はまだいいとしても、Cintiq Pro 24にVESAマウントを付けるとケーブルの蓋が外せなくなるのが割と困っています。

※Cintiq Pro 24の背面にはCintiq Pro Engineを取り付け可能にするために窪みがあり、その窪みの中に接続端子も用意されています。Cintiq Pro Engineを使わない場合、その窪みには代わりの蓋を嵌めます。

一発で完璧に設置できてしまえば何のことはなかったのかもしれませんが……。あとからモニタを増やそうとするとよくないですね。ケーブルを繋ぎなおすにはいったんVESAマウントを外さなければならず、VESAマウントを外すにはまずアームを外さないと危ないとか、超めんどくさいのが問題です。

以前、面倒がってVESAマウントを外さずにいきなりアームを外したら、アームがバネで跳ね上がって顎にアッパーカットを食らいました。そうなるから気をつけろよとアームに注意書きもされているので、これは完全に私の不注意ですが。

Cintiq Pro Engineとは何だったのか

Cintiq Pro 24の性能には満足しています。しかし、背面のケーブル周りはもうちょっと何とかならなかったのかと思っています。そして、そうなったのがCintiq Pro Engineのせいなのは明白であり、本当に何だったんでしょうかね。

専用モジュールPCにどれだけ需要があるのか、それに対応させるために専用モジュールPCを買わない人に負荷をかけるのはどうなのか、といったところまで考えて設計してほしいです。

ところで真にモジュールPCに対応するべきなのはCintiq Pro 13/16だと思うんですよ。MobileStudio Proとか、液タブ部分はそのままでいいからPC部分だけ交換したいじゃないですか。Cintiq Pro 13/16にCintiq Pro EngineのようなモジュールPCを付けてモバスタ化できればな~と思うんですが難しいんですかね。

追記

2020年6月になって、なぜかワコムストアでCintiq Pro Engineが再版されました。ワコムストア以外のショップでは品切れのままのようです。

追記2

ワコムストアのCintiq Pro Engineは再び在庫なしとなりました。また、Xeon版は商品ページ自体が消滅しました。2020年8月現在、商品ページが残っているのはi5版のみです。

追記3

i5版の商品ページも削除されました。もはやワコムストアでは、Cintiq Pro Engineという商品が本当に存在していたのか確認することすらできません。

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