ポップはパプニカに初上陸して不死騎団長ヒュンケルに遭遇した際、マァムの魔弾銃とあわせてメラミを放っています。メラゾーマを使えるはずのポップがここでメラミを使うのはどうなのか、端的に言えば舐めプではないのかという点についての考察です。
実はこのときポップはメラゾーマが使えなかったのではないか? と考えています。
問題のシーン
鎧の魔剣は「あらゆる攻撃呪文をはじき返す最強の鎧」であるとヒュンケルから聞いたポップは、ハッタリだと判断してメラミを放ちます。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版3巻 83ページ
第36話 父の敵…アバン!?の巻
このメラミは鎧化したヒュンケルには全く通用せず、次に試す呪文は覚えたてのギラだけでした。メラゾーマを試してみもしないのはやや不自然に見えます。
初期ポップがメラゾーマを使うにはマジカルブースターの助けが必要だった?
ポップがヒュンケル戦までにメラゾーマを放ったシーンを見てみましょう。
デルムリン島でガーゴイルを相手にしたときは、メラゾーマをマジカルブースターから発射しています。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版1巻 132ページ
第6話 勇者の家庭教師!!の巻
ロモス王宮でクロコダインと対戦した際も、メラゾーマはマジカルブースターから発射しています。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版2巻 252ページ
第28話 ポップ!生命をかけろ!!の巻
なお魔の森ではクロコダインに対し、初手でメラを放っており、このときメラは指から出しています。余談ですがこのシーンのポップは完全にクロコダインを舐めてかかっており、ここでメラを出すのは本物の舐めプです。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版2巻 56ページ
第18話 獣王のおたけび!!の巻
マジカルブースターはその後、ロモス王宮のクロコダイン戦でブラスにマホカトールを使うために先端の水晶玉を砕き、再使用不能となりました。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版2巻 259ページ
第28話 ポップ!生命をかけろ!!の巻
マホカトールを使うためにマジカルブースターの水晶玉の破片を使っていることからも、マジカルブースターには自分のレベルに見合わない呪文をも使えるようになるだけの力があったと見て取れます。
マジカルブースター
短い魔法の杖。ポップの魔法力をすこしだが増幅させることができる。先端の水晶玉が割れると二度とつかえないので打撃武器としてつかうことはできない。ドラゴンクエスト ダイの大冒険 単行本3巻 126ページ
キャラクターパラメータ ポップ [その1]
ポップはもともとマジカルブースターありきでメラゾーマを使用していて、マジカルブースターを失ったときは一時的にメラゾーマが使えなかったのではないでしょうか。そう考えてヒュンケル戦の描写を見ると、ポップはメラミを指から発射しています。
なお覚えたてのギラはロモス王からもらった杖(魔法のステッキ)から発射しており、溜めも必要な様子。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版3巻 84ページ
第36話 父の敵…アバン!?の巻
その後は自力で使えている
ポップが次にメラゾーマを放つのは、マトリフとの修行を経て魔法力が上がり、ベギラマも使えるようになったあとです。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 電子版5巻 56ページ
第64話 突入!!レオナを救えの巻
このときポップはメラゾーマを指から発射しています。
ポップはこの後も、習得したてのベタンを輝きの杖を介して発射する、集束したギラを指から出すなどしています。攻撃呪文、指から出すか? 杖から出すか? という点に注目して見るのもなかなか面白いのでオススメです。